みーつけた! よくない点を指摘したくなる… これって、教師の本能(笑)かもしれません。 子どもの欠点、弱点は目につきます 見ようとしなくても、見えてしまいます。 いや、目に飛び込んでくるといったほうがいいかもしれません。 ◆子どもの見方は、子どもの味方 私の場合、その子のいい点に目を向けます。 ただ見ているだけでは、見つからないことが多いです。 味方になって見てください。 ◆一緒に動く やはり、こちらから仕掛けることが必要でしょう。 いろいろなことを仕掛けます。 授業中、休み時間、その他いろいろ。 一緒に何かをする中で見えてきます。 「あっ、この子、ていねいにぞうきんしぼるな」 「漢字の縦線がうまい」 ◆光明一筋 字が雑な子も、1つくらいはいい字があるものです。 それに○をつけて、 「この字うまいねー。素質があるぞ」 といってみましょう。 「もっと、ていねいに書きなさい」 「字が雑だよ」 というのと、どちらがいいでしょうか。 100個のうち99個ざつ、でも、1つだけていねい。 トータルで考えれば、もちろん「雑」です。 でも、教育は「1%にかけるもの」だと思うのです。 「1%」を見てほめます。 それを続けていると… |
1%を見る 物事は、トータルで判断するものです。 自分のことを考えればよくわかります。 一面だけを見られて、 「あの人は○○な人だ」 といわれるのは心外でしょう。 しかし、教育の場合は、両方必要です。 子どもを伸ばす場合は、「1%」を見ます。 あとは見て見ぬふり(笑)、育ってくるまでほっておきます。 ※育ってくると、子ども自身で弱点を克服します。 弱点、欠点を指摘すると 「うるさいなー」 「わかってるよー」 「しつこいなー」 ということになります。 反発、落ち込みなど、いいことはほとんどありません。 「1%」を見つけてもらいほめられると、 「そうかな」 「先生、ほめてくれる」 子どもが少しずつ変わっていきます。 心を開くようになります。 心を開かないと、先に進めません。 「やってみようかな」 という氣持ちは、ほめられたときに起こるのです。 「1%を見る」は、子どもの心を開きます。 |
1%だけを見るようにすると… 1%だけを見るようにすると、いろいろなことが変わってきます。 一番変わるのは自分、教師自身です。 今まで氣になっていたことが、氣にならなくなります。 いい意味で、周りを見ないのです。 よけいな情報を、シャットアウトするのです。 「こんないいところがあったんだ」と氣づきます。 「こう考えると、弱点じゃなくなる」と氣づきます。 今まで見えなかったことが。見えてきます。 教師がいつもにこにこしていますから、子どもは安心します。 「先生が変わった」 教師の努力を感じるのです。 教師を見て、「自分も〜」と思うようになるのです。 己を変えることが、子どもを変えることにつながります。 教師の成長=子どもの成長 ではないでしょうか。 「1%見る」で、一番変わるのは教師自身です。 |
1%だけを見続けると… 1%だけを見るようにすると、いろいろなことが変わってきます。 一番変わるのは自分、教師自身です。 教師が変わると、子どもも変わります。 いいところをほめられます。 ・自分がほめてほしいこと ・思いもかけないこと をほめられます。 いずれにせよ、心地よいのです。 今までほめられたことが少ない子は、なおさらです。 ここから、本格的な始動がスタートします。 多くの人は、ここで間違えます。 「1%できたから、次は〜」 すぐステップアップしようとするのです。 あせってはいけません。 勝負のわかれめです。 先に進むのは、だれでしょうか。 教師ですか、子どもですか。 そうです。 子どもです。 教師が先に進もうとすると、元に戻ってしまいます。 「1%見る」を続けてください。 子ども自身が変わってくるまで続けてください。 どのくらい続けるか、子どもによって違います。 子どもとの間にできた線を少しずつ太くしていくのです。 1年かけるつもりで。 このように、じっくりやっていると… あるとき急激に変わります。 子どもが大変化するのです。 教師から見ても、他の子から見ても驚くことが起きます。 その子自身が、その子の自信が、地震を起こすのです。 「えっ、この子が…」 以前なら考えられないことが起きます。 |
1%だけを見る その意味 1%だけを見るようにすると、いろいろなことが変わってきます。 一番変わるのは自分、教師自身です。 教師が変わると、子どもも変わります。 「ほめてほめてほめまくることですか」 という質問がありました。 私の感覚では、ちょっと違います。 ほめるという行為ではなく、心の置きどころなのです。 「1%を見る」は。 ほめようと思って子どもを見る… 多くの場合、無理があります。 大げさにほめたり…なにか不自然な感じがしました。 私の場合。 うまくいえないのですが、なにか違うような感じがしました。 そうですね。 自分の価値観とは違っていても、それを隠して嘘をいう。 そんな感じでした。 私の場合、「ほめてほめてほめまくる」は合いませんでした。 「嘘はつけない!」 若いころは、このように思っていました。 今とえらい違いですね(笑) 「先生がいっていることは嘘か本当かわからない」といわれます。 自分でもわからないかもしれません(笑) 心の置きどころ、つまり、見方・考え方が変わるのです。 教師自身の見方が変わるのです。 ・以前だったら見過ごしていたことに氣づく。 ・以前だったら当たり前と思っていたことに価値を見いだす。 こんな感じでしょうか。 |
1%を見るにつながる体験 私の体験をお話ししましょう。 子どもができたときのことです。 だんだん家内のおなかが大きくなります。 それにつれて、街で見かける妊婦さんの数が多くなるのです。 「このごろ妊婦さんが多いね」 といったら、笑われてしまいました。 「いつもは、見ていなかっただけよ」 普段、妊婦さんを見ることはありませんね。 見ても、「ただ見る」だけで、意識していません。 自分の子ができると、意識します。 「あの人も、これから子どもができるんだな」 「今暑いから、大変だろうな」 「赤ちゃんに話しかけているんだな」 などなど。 急に妊婦さんが増えたわけではありません。 意識してみるようになったから、増えたと錯覚したのでしょう。 種を明かせば、簡単です。 しかし、当時の私は「妊婦さんが増えた」と信じていたのです。 体験 2 ファミリーレストラン。 ここは、私の仕事場です。 移動教室(笑)といえるでしょう。 赤ちゃんづれが多いですね。 ちょっと騒がしいなというときもあります。 大泣きして泣きやまないときなど。 子どもそっちのけで、会話に夢中の母親集団もいますが… たいていの場合、まわりに氣づかいます。 「もうしわけございません」 以前は、 「うるさいなー」 と思っていました。 しかし、子どもができてから変わりました。 自分の子どもが泣くと、どうしょうもないのです。 なだめてもなだめても、泣きやまないことがあるのです。 周りの人に迷惑をかけたこともしばしば。 そんなとき、周りの人の多くは、 「いいんですよ」 「お互い様ですよ」 「赤ちゃんは泣くもんですよ」 といってくださいました。 ほっとしました。 そして、反省しました。 「うるさいなー」 と思っていた自分と違う…心が広い… このような体験をしてから、 「うるさいなー」 と思わなくなりました。 今まで氣になっていたことが、氣にならなくなりました。 「元氣だなー」 「お母さんは大変だな」 と思うようになりました。 「氣にしないでください」 「お子さん、元氣ですね」 などなど。 自分が経験していると、相手の苦労、状況がよくわかりますね。 体験 3 若い頃の話です。 作文の会へ通っていました。 どうしてもほめられない作文がありました。 大家の先生に見ていただきました。 「どこをほめたらいいんですか」 その先生は、次のようにいいました。 「作文を書いたんでしょう」 「はっ?」 「書いたことをほめなさい」 「……」 書くのは当たり前だと思っていた私には、衝撃でした。 「そんなことをほめるんですか」 「そうです」 「そんなことでいいんですか」 「いいんです」 ・題をつけたことをほめる ・名前を書き忘れなかったことをほめる などなど、具体例をあげてくださいました。 私の発想にはないことばかりでした。 「目から鱗が落ちる」とは、このことです。 そうかー」 大感動して帰りました。 ※大家とは、上條晴夫先生です。 上條先生には、ほめ方をたくさん教えていただきました。 |
1%を見る 3つの理 子どものことで相談を受けます。 「私は一生懸命やっているのですが、子どもが…」 一生懸命なのはわかりますが… あせりすぎています。 昨日種をまいたばかりだというのに、今日芽を出せというのです。 ・水はあげましたか ・「芽が出るのを楽しみにしているよ」声をかけましたか。 ・肥料をあげましたか。 何もせずに「早く芽を出せ!」といっているのです。 子どもは、たまったものではありませんね。 早く結果を出そうという氣持ちが問題なのです。 あせってやると、必ず失敗します。 「1%見る」は、3つの理が必要です。 ・ゆっく理 ・じっく理 ・たっぷ理 【ゆっく理】 あせらずやりましょう。 まずは、同じことを2週間→3ヶ月続けましょう。 子どもは、少しずつ変わっていきます。 最初の変化は、見えません。 内的変化ですから。 【じっく理】 時間をかけましょう。 先を急がないで、「三歩進んで二歩下がる」です。 先へ先へ進むと、もろいです。 本当の力をつけるためには、「熟成」が必要です。 【たっぷ理】 罵声をたっぷり浴びせないようにしてくださいね(笑) 子どもをほめることをたっぷりと。 ほめほめシャワーを毎日たっぷりと。 あせ理 無理 は禁物です。 |
1%を見る」具体例 何となくわかるけれど何となくわからない… 「1%を見る」の感じがつかめない方もいるでしょう。 そんな方のために、いくつか例を挙げたいと思います。 【漢字が苦手な子】 テストで全部合っていないと○をあげない→1つ合っていたら○をあげます。 ※全部合っていたら花丸など。 1つだけ合っていた子には、○の中に、ニコちゃんマークを書きます。 ηη υ こんな感じでしょうか。 【字が雑な子】 「この縦の線、力強くていいねー」 「きちんとはねているね。最後までちゃんと書いている」 → 一字ではなく、さらに細かく。 【作文が苦手な子】 「よく書いたねー」 「題と名前を忘れずに書いたね」 → まずはここから。 【掃除をさぼる子】 少しまじめにやっているときに、 「まじめにやっているね」 「君のおかげできれいになったよ。ありがとう」 → タイミングをとらえて 【なかなか上達しない子】 「中では変わってきている。外に現れるまでもう少し時間がかかる」 → 中が変わってきているのが見える教師に! |
一人ひとりを見る 一人ひとり見るとなると、けっこう大変かもしれません。 「できません」 という方もいますね。 義務でやろうとするとできません。 「どうして、そこまでやるのか…」 私の場合、趣味のようなもです(笑) 少なくとも義務で見たことはありません。 その子のよさを見つけ、かかわります。 伸びる手伝いをするのが楽しいのです。 教師の仕事=趣味かもしれませんね。 以前の実践を紹介します。 まるっきりできない子がいました。 普通学級では厳しいというか、無理な子です。 ※5年生の2学期に転校してきたのです。 5年生で、たし算ができないのです。 もちろん、九九はできません。 漢字も1年生レベルがやっと。 教科書は、読めません。 視力検査のようです。 この子にかかわりました。 毎日「1%見る」を続けました。 1年たちました。 6年生の2学期になると目に見えて変わってきました。 「1%見る」が、効いてきたのです。 ・目つき、表情が生き生きしてきた。 ・記憶力がよくなり、漢字を覚えるようになった。 ・教科書が読めるようになった。 ・体力がついた。 などなど。 周りは、あまりの変化に目を見張りました。 夏休み前までは、ずっと苦しい日々が続いていたからです。 さすがの私も、ちょっとへばっていました。 これだけ手強い子は初めてだったのです。 成長を始めてからは、加速しました。 「1%を見る」効果が出るまで続けることの大切さを実感しました。 |
1行記録のお勧め 長く書こうとすると、3日も続きません。 書けない子がいてもいいのです。 ※その子は、次の日よく見ればいいのです。 記録を取っているうちに、いろいろなことが見えてきます。 まずは、2週間続けることです。 1ヶ月続けると、かなりの量になりますね。 「1%」ですので、その子の光る一点 (例)漢字なら ・縦線、横線など…線 ・止め、はね、払いなど ・字の形 などなど。 毎日同じところを見るのです。 今は、パソコンという便利なものがあります。 ベタうちでも、いいのではないでしょうか。 最初に名前をつけておけばいいのです。 あとで検索をかければ、その子の記録が集まります。 手間がかかりません。 日付も書いておくといいでしょう。 ※この記録は、あとで効いてきます。 ものすごくいいデータになります。 |
原点 1%を見る」の体験は数多くあります。 その中から、とくに印象的な話を紹介します。 はじめて1年生を受け持ったときのことです。 その子は自閉的な傾向を持つ子でした。 奇声を発し、歩き回る…その他いろいろ…大変でした。 何しろ、1年生です。 クラスができていませんからね。 子どもたちが変えると、教室で寝ました(笑) それくらい、疲れたのです。 その子は、牛乳を飲みませんでした。 ※食わず嫌いです。 「Eくん、牛乳飲もう」 「飲まないー」 「ちょっとでいいから飲もう」 「牛乳飲まないー」 最初は、こんな感じでした。 1ヶ月たち、ようやく、一滴だけ飲むようになりました。 毎日、少しずつ量を増やしていきました。 私が、スプーンで飲ませるのです。 そのころは独身でしたが… まるで、赤ちゃんにミルクを与える母親のようでしたね(笑) 1年後…とうとう1本飲むようになりました。 2年生になると、家でも牛乳を飲むようになりました。 めでたし、めでたし。 お話ならハッピーエンド、しかし、現実は違いました。 3年生になり、クラス替え。 担任が替わりました。 「きらいなら、牛乳飲まなくていいわよ」 新担任の言葉です。 Eくんは、牛乳を飲まなくなりました。 だんだんと奇声を発するようになりました。 授業中もたち歩くようになりました。 1、2年のころとは、えらい違いです。 授業に集中し、彼なりに学習していたのですが… もちろん、奇声を発することはありませんでした。 それが…元に戻ってしまったのです。 「発達段階だからしかたがないのよ」 その人はいいました。 私が2年間かけて積み上げてきたものを… 一瞬にして壊したのです。 教育ははかないですね。 今でも、思い出すと腹が立ちます。 私は、彼に対して毎日毎日向き合いました。 スプーンで牛乳を飲ませました。 彼は、1年かけて牛乳を飲むようになりました。 「1%を見る」を続ける… これが、私の原点であった。 そんな氣がするのです。 私は、1年かけて指導しました。 その子は、牛乳を飲むようになりました。 家でも飲むようになりました。 ・奇声を発することはなくなりました。 ・席について学習するようになりました。 ・漢字や計算も、少しできるようになりました。 ・音読も、うまくなりました。 2年目、さらに成長しました。 しかし… 3年生になり担任が替わると、元に戻ってしまいました。 ・奇声を発する。 ・教室を抜け出し徘徊する。 ・牛乳は飲まない。 ・学習しない。 その先生は、「発達段階」だといいました。 「1、2年生のころとは違うのよ」 その子は、担任のいうことを聴かなくなりました。 担任が近づくと奇声を発します。 暴れるようになりました。 でも、私のいうことはよく聴くのです。 「杉渕さんは、怖いから。だからいうことを聴くのよ」 そうでしょうか… 「1%を見る」を続けた私。 「1%を見る」を拒否したその方。 |
今、学級で 運動会直前です。 欠点を指摘しても、子どもはよくなりません。 むしろ、ダメになります。 いい点を指摘すると、上手になります。 一人ひとり、いい点を見つけてほめています。 そして、次なる課題を示唆します。 「○○ができていない」ではなく「次はこれだよ」というのです。 やたらと休みが多ので、力の弱い子には厳しいです。 せっかくできるようになったのですが、戻ってしまうのです。 連続で5日間練習できればいけるのに! 3日休んで、2日練習、よくなってきたところでまた休み。 休みが多すぎます(笑) 授業 基礎学力づくりを中心におこなっています。 一人ひとりいい点を見つけて声をかけています。 「おっ、この字いいねー」 「払いが最高」 「前より字がていねいになったね」 「昨日書けなかった漢字を覚えたね」 などなど。 |
コンディションが悪い中で 運動会。 小雨の中で実施された。 コンディションが悪いと、子どもの弱さがはっきりします。 普段は氣づかない差が、はっきりした形となってあらわれます。 逆もそうです。 今日は、子どもの強さを見つけました。 組み立て体操 一番弱いペア。 運動が苦手な子です。 ・逆立ちができない。 ・ブリッジができない。 ・肩車ができない。 ・サボテンができない。 などなど、できないづくしでした。 ずっと個別指導してきました。 何とかできるようになったのですが… 暑かったり、風が強かったりすると、すぐできなくなります。 「実力は、コンディションが悪いときにあらわになる」 のです。 しかし、この日は違いました。 小雨、寒さ、そして、彼らのところは土がぐちょぐちょ。 これ以上ないくらいのバッドコンディションです。 はたして… なんと! その場で演技をしたのです。 立ち技はわかります。 肩倒立にはいるとき、一度背中を地面につけます。 彼らの背中は泥でぐちょぐちょになります。 しかし、躊躇せずに仰向けになりました。 感動の一瞬でした。 場所を変えればいいのに… 変えると、隊形が崩れると思ったのでしょうか。 彼らの強い思いが伝わってきました。 今日のMVPです。 終わったとき、彼らの髪の毛、背中は、泥でぐちゃぐちゃでした。 最後まで、それを氣にするそぶりを見せませんでした。 1%が、200%になりました。 コンディションが悪い中、実力以上のものを発揮しました。 すばらしいの一言です。 感動をありがとう! |
みんなで 運動会明けの28日、新たな取り組みをスタートしました。 10月18〜20日は、榛名移動教室があるのです。 班を編制しました。 生活班と行動班です。 役割を決めました。 係ごとに顔合わせをしました。 一方、運動会のまとめをしました。 「組み立て体操における見た目と中味」 そして、もう一つは「いいところさがし」です。 学級経営的な面から見ると、後者が重要です。 今回は、「100倍細かく」の手法を使います。 運動会で、よかったことを100見つけます。 よくなかったところは課題とし、次に挑戦すればいいのです。 さて、「いいところ」は100見つかるでしょうか? |
わずか1日で 休み明けの日と違い、子どもたちの動きは格段によくなりました。 別人と思える子もいます。 表情が違います。 同じ子とは思えません。 「何のこれ式」のタイムも違います。 昨日は、2分。今日は、1分30秒を切るのです。 集中度が違います。 昨日はぼーっとしていた子が、みるみるうちにノートをうめていきます。 同じ子が…わずか1日でこの違い… 今の段階では、三連休は勘弁してほしいです。 せっかく伸びてきたところで、「振り出しに戻る」の目が出てしまいます。 5日学習して2日休みが合っていますね。 力を伸ばすなら、以前の6日学習して1日休みのほうがいいでしょう。 クラス全体も、昨日とは違います。 昨日は、NHKのディレクターさんが参観。 今日見てほしかったですね(笑) |
振り出しに戻る 休み明け3日目。 子どもたちの動きは、どんどんよくなります。 この日も、NHKのディレクターさんが参観。 2日前との違いにびっくりしたことでしょう。 休み明けでも、それほど実力が落ちていない子がいます。 意識が高く、家での学習もきちんとしています。 はっきりした目当てを持ち登校します。 氣分を切り替えてくるので、回復ははやいです。 普通の場合は、回復に1日かかります。 休み明けは、「おいおい」といいたいくらいに落ちている子もいます。 しかし、次の日は実力が戻るのです。 力が弱い子の場合、力が戻るのに2〜3日かかります。 せっかくある線までいっても、がくんと落ちてしまいます。 家での学習は、期待できません。 また同じ線まで上がるのに2〜3日かかるのです。 すごろくでいえば、「振り出しに戻る」です。 ワープロでいえば、保存のし忘れでしょう。 またしても、三連休。 ※東京都、10月1日は「都民の日」で休みなのです。 |
振り出しに戻っても せっかくある線までいっても、がくんと落ちてしまいます。 振り出しに戻ってしまう… 厳しい現実があります。 力が弱い子ほど、伸びるのに時間がかかります。 落ちるのは早いです。 ◆対策 がくんと落ちても、めげないで続けます。 しかし、あまりにひどいと、だんだんいやになってきますね。 「これだけやっているのに…」 「家庭はきたいできない」 「この子の能力は低いのではないか…」 マイナス思考になります。 私の場合も、マイナス思考になることがあります。 こんなときは、子どもを責めてしまうこともあります。 あとで、いやになりますね。自分に。 最近は、休み明けの授業を組んでいます。 金曜日の到達点から出発しないのです。 最高点から出発すると、子どもが苦しくなります。 そこで、スタートに戻るのです。 ちょっとウエイトを軽くします。 簡単なことからはじめます。 おもしろおかしく楽しくやります。 いつもは一度で終わることを、繰り返します。 そうこうしているうちに、子どもの休み氣分が抜けてきます。 やる氣が戻ります。 叱られたり怒られたりすると、回復が遅れます。 ※それでも叱ったり怒ったりしてしまいます。私も。 |
3つのかかわり 一人ひとりを見て指導する… 教師なら、当たり前のことです。 しかし、現実はそううまくはいきません。 忙しいときはなおさらです。 直前のことに追われ、ついつい子どもを見ることを忘れてしまいます。 今の私がそういう状態です。 学校公開&移動教室(林間学校のようなもの 2泊3日)の忙しさ… はんぱではありません。 忙しいときは、いつもにまして、意識してかかわるようにしています。 今、一番かかわっているのがAくんです。 学力的には、かなり厳しいです。 転校してきたときは、何もできませんでしたから。 現在は、違います。 移動教室に向けて、SOHRANに取り組んでいます。 班ごとに踊るのです。 踊りが型になってきました。 感心しました。 先日の組立て体操でつけた自信でしょうか。 このところ、急にうまくなっています。 班の子どもたちが、つきっきりで教えています。 いい点を見つけてほめています。 私は、ただほめるだけです。 実感がこもっていますね、ほめ言葉に。 本当に感動しているからです。 みんなの前で、うんとほめます。 ・教師のかかわり ・班の子どものかかわり ・学級全体のかかわり 3つのかかわりがありますね。 教師→周りの子→その子 かかわることで、変わってきます。 自分のこととして考えるようになります。 相手ができないことを責めていたのが、変わるのです。 「自分に何ができるか」 視点が変わるのです(教師)。 教師が変わると、周りの子も変わります。 「どうしてできないの」→「どうしたらできるかな」 そして、最後に、その子が変わります。 劣等感、プレッシャーがなくなり、やる氣が出てくるのです。 「なんのこれ式」も、記録が伸びてきました。 答えが「28」までいくようになりました。 新記録です。 ただし、2回やるとがくんと落ちます。 スタミナがないのです。 集中力が続かないのです。 苦手なところは、まだまださっとできません。 21…ときどき8×3,3×8 としてしまいます。 24…8×3、3×8が出てきません。 何度も声を出す、書くを続けていますが… 早々かんたんにはクリアできません。 SOHRANもよくなってきました。 いろいろな面において、よくなってきています。 |