2系統の指導 





   2系統の指導

   もうすぐ、5月も終わりです。
   学級の胎動が感じられるころとなりました。
  
   本番は、連休明け。
   4月中に指導したことが、どれくらい残っていたでしょうか。
   無理して入れ込んだ場合、ほとんど残りません。
   「あれだけやったのに…」
   無惨にも結果が出ます。
  
   私の場合、意識改革からスタートしました。
   4月中に子どもたちは、がらっと変わりました。
   歌、音読など、驚くほど声を出すようになりました。
   ノートが見違えるようにきれいになりました。
   学習への集中力が増しました。
   漢字、計算など、学力が飛躍的に伸びました。
   その他いろいろ。
  
   ここで終われば、ぶっちぎりの優勝でしょう。
   マリナーズではありませんが、4月中に20勝。
   喜ぶべきことかもしれませんが…
   まだ、始まったばかりなのです。
   3月にどうなっているかが問題です。
  
   表面的な成長では、喜べません。
   子どもの内面が変わったかどうかが勝負です。
   こちらは、まだまだですね。
  
   効果的な指導には、2つの系統があると思います。
   『北斗の拳』でいうと、「北斗神拳」と「南斗聖拳」です。
  (ちょっと古すぎますか?)
  

 1 表面から入り、じわじわ内面にせまる。 
 2 内面から入り、じわじわ表面に出る。

   この2系統の指導を使い分けています。
   
   今、現象として出ているのは1のみです。
   2が出てくるのが、7月(早ければ、6月後半)です。
  
   自分の指導を、1と2に分類してみるとおもしろいです。
   どちらが多いでしょうか。
  
   そうそう、「入らない」というのもあります(笑)
   はじめに指導ありき これは子どもに入りませんね。
  
   目の前の子どもを見て、
    指導法を選択する
    指導法を考える
    指導法を工夫する
   これが、前提です。

  1 表面から入る指導の切り口
  
   入らない指導が多いのですが…(笑)
  
   「おもしろそうだな」
   「できそうだな」
   興味を持たせるのが第一。
  
   「わかった」
   「できた」 
   成功体験させるのが第二。
  
   「よーし、もっとがんばるぞ」
   その氣に、やる氣にさせるのが第三。
  
   「ぼくはできる」
   自信をつけさせるのが第四。
  
   「もっとわかるように」
   「もっとできるように」
   深めていこうという意識を持たせるのが第五。
  
   ◆留意点
  
   第一段階
    子どもが興味あるものをやるのではありません。
    そのことに興味を持たせるのです。
    演出が勝負です。
  
   第二段階
    ハードルを低くし、成功体験を数多くさせます。
    少しの努力で達成できるものがいいですね。
    できるかできないか、はっきりした活動を選びます。
  
    第一、二段階にかかわること
    ※上達したか否か、はっきりするものがいいようです。
     (例)10マス計算→タイムが上がる
        歌、表現読み、リコーダー。
        跳び箱・マット運動など。
  
   第三段階
    激賞しましょう。
    共にやりましょう。
    ※『ウルルン滞在記』を見て、研究してください。
  
   第四段階
   数多く成功体験をさせたいものです。
   みんなの前で激賞します。
   実力を自他共に認めるのです。
  
   第五段階
   これが難しいです。
   教師の実力が問われるところです。
   次なる課題を示せるか…
   たえず研究していないと、行き詰まります。
   ※私の場合、あらゆるものから情報を取り入れています。
    テレビもよく見ます(笑)
   「難しいけどおもしろい」という段階です。
  
   こんな切り口で、指導を考えてみてはどうでしょう。