行 脚 |
つつじが丘小へ 楽習スペシャル |
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30代のホープ、松尾先生の学級へいきました。 三田市立つつじヶ丘小学校へ。 授業を参観。 そして、授業をさせていただきます。 |
◆研修テーマ「一人ひとりを伸ばす授業づくり」 〜基礎・追究・表現を中心として〜 ■日時 平成17年2月18日(金) ■会場 三田市つつじが丘小学校 2年3組 〒669‐1347兵庫県三田市つつじが丘南3丁目829−1 TEL(079)‐568‐3771 FAX (079)‐568‐3772 ★駐車場は充分なスペースがございます。 どうぞお車でもお越し下さい。 ★公共交通機関をご利用の方はJR相野駅より, 神姫バス「つつじが丘北口行き」に乗り、「小学校前」 にて下車。 大人230円です。 ■日程 【午前の部】 ◆朝の会(8:30〜8:40) ◆1校時 (8:40〜8:55)<国語(スキル)> ◆2校時 (8:55〜9:40)<基礎学力づくり> にのさんハッスルメニュー10 ★あいさつ ★にのさんソーラン ★朝の連続ドラマ ★マッキーノ ★10マス計算 ★3分イイカンジ ★ZONE ★俳優読み ・スイミー ・私と小鳥と鈴と ★歌 ・万華鏡キラキラ ★百人一首 ◆3校時(9:45〜10:30)【国語】(松尾) ☆いちぶんであそぼ(一文解釈) 『海の中に魚がいます。』 ☆「かさこじぞう」(意見交流) +++(以上,松尾の授業)+++ ●休憩(20分休み) ◆4校時(10:50〜11:35) 杉渕鉄良先生による授業? <基礎・表現> 教室熱狂!の「楽習」スペシャル大公開! ・計算、漢字、音読etc ◆5校時(11:40〜12:25) 杉渕鉄良先生による授業? <追究・表現> 【国語】「スイミー」 指名なし発言と表現読みによる授業。 【午後の部】 ◆6校時(14:00〜14:45) 杉渕鉄良先生による授業? <表現> ★歌 ・発声いろいろ ・「こぎつね」 ★ソーラン ◆事後研・講話(15:15〜17:00) 15:15〜17:00 事後研修&講話 研修テーマ『一人ひとりを伸ばす授業づくり』 〜基礎・追究・表現を中心として〜 ◆懇親会(18:30〜) |
松尾学級へ 17日、仕事を終えて電車に飛び乗りました。 新幹線で新大阪へ。 教材研究をしようと思ったのですが、できませんでした。 このところ疲れがたまっていたので、ほとんど寝ていまし た(笑) 乗り換えて、尼崎へ。 乗り換えて、三田へ。 着いたのは、午後10時ちかくでした。 ちょっと明日の準備をして寝ました。 つつじヶ丘小学校へ。 駅まで、校長先生が迎えに来てくださいました。 校門をくぐると… 「杉渕先生ー」 松尾学級の子どもたちが近寄ってきてあいさつしました。 ※ビデオを見て私の顔を知っているのです。 その声の大きいこと、張りのあること。 自分の学級を見ているようでした。 元氣いっぱい!という感じでした。 その後、どんどんあいさつにきました。 ※松尾学級以外の子も、よくあいさつしてくれました。 朝の活動(職員朝会の時間) 子どもたちは、自主的に動きます。 これから何をするか、わかっているのでしょう。 この日は、漢字ドリルをしていました。 スムーズに進行します。 担任がいなくても、子どもだけで進めることができます。 ふざける子、しゃべる子が一人もいません。 ここまで見て、並々ならぬ学級だと思いました。 |
◆松尾先生の授業 にのさんハッスルメニュー10 ★あいさつ ★にのさんソーラン ★朝の連続ドラマ ★マッキーノ ★10マス計算 ★3分イイカンジ ★ZONE ★俳優読み ・スイミー ・私と小鳥と鈴と ★歌 ・万華鏡キラキラ ★百人一首 10ユニットの連続です。 ユニットとユニットの間にロスタイムがありません。 次々に切り替わります。 メリハリがあります。 45分間、子どもたちは集中力を切らしませんでした。 見事でした。 ◆ユニット授業 最小単位で構成する授業です。 たとえば、国語。 音読、漢字、言葉の楽習、読解、まとめ。 このような授業は、5つにわけることができます。 その1つ一つを独立させたのが、ユニット授業です。 ◆内容 ・どんな内容か… おもしろくないものは、だめです。 私の場合、おもしろくする工夫をしています。 たとえば、ネーミングです。 「とってもいいかんじ」(漢字カード)。 松尾先生も、「3分イイカンジ」というネーミングをして いました。 ・子どもが集中してできるもの 1ユニットは、1分〜15分くらいでしょうか。 子どもたちが集中して取り組めるものを考えます。 ◆構成 ユニット同士をつなげます。 ・同じようなものをつなげる。 ・大きく違うものをつなげる。 構成の妙です。 力量が問われるところですね。 |
◆あいさつ なんの合図もなしに、さっと立つ子どもたち。 間髪入れずに 「おはようございます」 教室中に元氣いっぱい響き渡る声。 すごくよかったです。 ここまでできる学級は、見たことがありません。 見事でした。 ・息を合わせて立つ ・タイミング ・ロスタイムなし ・声の張り ・声の大きさ ・声の響き ◆にのさんソーラン 後で松尾先生が「ラジオたいそうらん」(笑) といっていましたが、その通りでした。 型をびしっと決めるのは、難しいですね。 これは、指導のしがいがあると思いました。 ◆朝の連続ドラマ 子どもたちが、さっと前に集まりました。 紙芝居の読み聴かせです。 これまた、ネーミングがいいですね。 松尾先生のキャラクター、トーク。 味があります。 子どもたちを引きつけます。 子どもたちの集中度はすごいです。 ・読みのうまさ ・ギャグ 「○○ですから」(教師) 「残念!」(子どもたち) 「○○○」(教師) 「ありえなーい」(子どもたち) 掛け合いありの読み聴かせ、おもしろかったです。 松尾先生の表情がいいですね。 自分が楽しんでいます(笑) これって、とっても大切です。 ものによって、口調を変えることもできますね。 ・日本昔話調 ・劇画調 ・ニュース番組調 ・その他いろいろ |
◆マッキーノ 新出漢字の読み(カード)。 声の意識が感じられました。 ただ読むだけではなく、音読とリンクさせていました。 ただ、ちょっと声が高すぎるかな。 歌う声になっていました。 「冬」のカード。 「お母さんが好きなのは?」 「『冬のソナタ』」 漢字プリント→これがビンゴになっています。 続いて、ビンゴ。 楽習定番のコンビですね。 効果音入りなのがおもしろかったです。 ちょっとした演出で、やる氣ば倍増されますね。 ◆一生県名 県の地図カードを見せます。 「○○県」 といわせていきます。 近畿地方の県でした。 京都府→大阪府→滋賀県→和歌山県→奈良県→兵庫県。 の順だったと思います。 ここからが、パロディ。 土佐犬→じゃんけん→マツケン→シムケン『アイ〜ン!』 ※私の展開ですね。さっそくやっていますね。 このように、おもしろいものを入れるとあきないのです。 「くだらない」という人もいますけどね(笑) 私も「けん」シリーズを用意してきたのですが… 使われてしまいました。 |
◆10マス計算 30秒制限で実践していました。 ちょっと、時間のかけすぎです。 今までのスピーディー&リズミカルな展開とは違います。 もったいないと思いました。 もっとできるのに…どうして30秒なのでしょうか。 10秒で十分です。 10秒切れない子には、個別指導すればいいのです。 ただ、学級が育っているので、だれる子はいません。 はやく終わった子も、ちゃんと待っています。 実践家は口ではなく、事実で勝負。 私は、自分の授業で答えを出そうと思いました。 ◆3分イイカンジ プリントです。 子どもたちの集中力がすばらしいと思いました。 スピードもすばらしいです。 おしいかな…字が雑ですね。 もうそろそろ、ていねいに書かせたほうがいいと思いまし た。 スピード→ていねい→スピード→ていねい このくり返しです。 螺旋階段を上るようにするのです。 両輪を交互に鍛える、指導の王道です。 |
◆ZONE これは、よくわかりませんでした。 「究極の集中力」のことだそうです。 迷路、文字探しなど。4種目あります。 その中から選択しておこなうのです。 4つ全部やってもいいそうです 漢字から、がらっと変わるのがいいと思いました。 メリハリがきいています。 それでいて、集中は変わりません。 たいしたものです。 ◆俳優読み 『スイミー』 ちょっと高すぎ。 歌う声になっています。 声のコントロールがもう一つですね。 しかし、地声とは次元の違う音読でした。 可能性を見ました。 『私と小鳥と鈴と』ご存じ、金子みすずさんの定番です。 ・語尾 ・リズム、テンポ など、指導したいことがたーくさんありました。 『スイミー』のときより、声が低いです。 音読の声はいいと思いました。 |
◆歌 音読よりかなりよかったです。 歌う声になっています。 ただし、腹筋の支えがありません。 ですから、語尾が下がってしまいます。 音が低くなってしまうのです。 声が伸びません。 響きません。 ちょっと指導すれば、ぐんとよくなるでしょう。 ◆百人一首 リーグ戦。 私の友人には、日本一がいます。 その学級の百人一首は凄まじいです。 杉渕学級もかなりのものですが… 2年生としては、いいと思いました。 松尾先生の「ハッスルメニュー」とてもいいです。 1つずつではなく、トータルで考えるとすばらしいです。 あいさつは、ワールドクラス(笑)ですね。 この調子で進めていけば、あっと驚く水準に達するでしょう。 多くの人に見ていただきたいと思いました。 ・リズム・テンポ ・無駄がない ・集中力の持続 ・子どもたちのやる氣 すばらしいです。 |
杉渕の授業 楽習スペシャル さて、いよいよ私の番です。 松尾学級にて、3時間授業させていただきました。 ・楽習スペシャル! ・追究スペシャル! ・表現スペシャル! です。 松尾学級が育っていたので、第二段階の指導をおこないま した。 今後の布石を打ちました。 楽しい授業を心がけました。 ※松尾先生が授業記録を書いてくださいました。 ◆楽習スペシャル! その1 ◆計算 ★フラッシュカード 0の段 「立って!」「0の段ね」 カードで0の段から。 子どもたちの声「ゼェロ〜。」 すかさず指導が入る。 「ダメ,ゼロ!」 次は姿勢への指導。 その後はテンポよく繰り返し。 「きれいな声で」「0!」 「揃えて」「0!」 「小さい声で」「0!」 「だんだん大きな声で」「0!」 「松尾先生の財布の中は?」「0!」(笑) 1の段 『8』のカードをみせて「ハチィ〜。」 ハハハ・・・戻ってる。(^^;) すかさず指導が入る。 「ハチ!」 その後は「ブ〜ン,」 声は天井に響かせるんだよ。 「緊張」の後に「緩和」 この絶妙の組み合わせ。 声の指導が多く入りました。 腹から声を出す。 自分自身意識が低い部分でした。 これだから発表の時の声も小さいんでしょう。 カードの声から“リンク”です。 フェイントには引っかかりまくりの子どもたち。 いやぁ,素直な子に育てましたからねぇ。(^^;) ★10マス計算 「みんなのかけ算を見ていてもっと速くなると思いまし た。」 「先生のクラスは大体1秒か2秒。」(え〜!) 「×0」 「何秒で出来るでしょうか?」 「用意,ブォ〜!」(爆笑) 「用意ドン!」 これで「にのさん」の実態を把握されたのでしょう。 「5秒でいきます。」 5秒制限。 Kくんの嬉しそうな顔。 何年ぶりだろう。 10マスでKくんががガッツポーズするのは。(^^;) 「次は3秒制限!」 杉渕先生の「精神的タイム導入」でこれまたクリアー。 「次は2秒!」(エ〜〜〜〜〜!) でも顔が生き生きしてます。 力を入れたら2秒は切れない。 そう,リラックスリラックス。 もう1回2秒制限。 「次はムズカシイゾ〜!0秒!」 (え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!) 「それは無理だろう・・・。」 冷静なRくん。 「1秒で。」最後は1秒制限に。 「無理だよ!」というのはTくん。 それに対し「無理じゃないよ。先生が『用意』っていった らバーッとフライング。」 「セコイやん。」には「分からなかったら良いんだよ。」 何と言ってもKくんがグングン蘇生(!?)していくのが 「ありありと」分かる。 ★10マス計算〜その2〜 バリエーションもいろいろ。 そう基礎は楽しく。 ・先生にジャンケンで勝ったらスタート ・2列連続「×0」「×1」 ・下から(人生積み上げ) ・下がって上がって (「人生落ちていってまた挙がる」byHくん) 挑発&ユーモア ・「えい!うるさい!」 ・「30秒制限なんて赤ちゃんみたい。」 ・電気イス「ビビビビ!」 (Kくんが餌食に!(^~^;)ゞ ) ・「壊れちゃったヨ。」(オマケ) *こんなに楽しく学習できるんですね。 「オレおもしろすぎたらオナラが出る!」とはTくん。 笑い転げながらグングン伸びてました。 ◆楽習スペシャル! その2 ◆漢字 ★フラッシュカード 「とってもいいかんじ」 姿勢の指導のあとカード。 ★カード『とってもいいかんじ』 『木』 『林』 『森』 『ジャングル(!?)』(林×2) 『????』(森×2) 「元氣モリモリ!」(笑) 「筋肉モリモリ!」(笑) 『松』『桜』『梅』『楓』 『匹』 「一匹,二匹・・・,十匹」 「『ぴき』がつくのは何個あったでしょう?」 『魚』「さかなさかなさかな〜♪」 「きれいな声で!」などのバリエーション。 『刀』「かたなかたなかたな〜♪」 刀を振り下ろすパフォーマンス付き。 「人を斬ってはイケマセン!」(笑) 『茶』「チャチャチャ!」 (「オモチャのチャチャチャ♪」で。) これまたバリエーション満載! ・ウーロン茶 ・日本茶 ・十六茶 ・加藤茶 『けん』 『犬』『県』 じゃん『けん』 しむら『ケン』(アイ〜ン) まつ『ケン』 『班』(はん) 『晩』(ばん) 『番』(ばん) (「ババンバ!バン!バン!バン!」byドリフ) 給食に出るのは? 「パパンパ!パン!パン!パン!」(笑) 地声で、そして歌う声で。 音読とリンクしています。 *これでもかというくらいのバリエーション。 ギャグ満載。 マイリマシタ。 まさに「楽習スペシャル」です。 「シムケン」は1本取った感じです。 やはり「先手必勝」!(^^;) ◆楽習スペシャル! その3 ★音読『スイミー』 まずは「ひろ〜い」の限定指導。 高杉,いえ高過ぎ。 声を落としていく。 しかし,今度は下がる。 微妙なコントロール。 「先生の声,聴いて!」 モデルを示して,マネをさせる。 「分からない人?死んでるね。」(笑) 男女別でも。 だんだんと良くなっていく。 「小さな魚の兄弟たちが楽しくくらしていた。」 だんだん大きくしていく。 「小さな」は「ち〜さな」になりやすい。 「ちぃさな」という感じの方がイイ。 「魚の」のところからクレッシェンド!! すると「楽しく」がら怒鳴り声!w(@。@;)w そこで「リズム」でもっていく。 「みんな赤いのに1ぴきだけはカラス貝よりも真っ黒」 「マツオタカシは真っ黒」(笑) (ブラックスーツ&ブラックタートル,カラス貝スタイルで した。(^^;)) 「泳ぐのは誰よりも速かった。」 音読モデル→マネというスタイル。 グングンスピード感が増す。 「名前はスイミー」 「名前は」で 「ジャカ!ジャカ!ジャカ!ジャカ!ジャン♪」 「スイミ〜!」 ◆楽習スペシャル! その4 ★音読『私と小鳥と鈴と』 「わたしと〜ことりと〜すずと〜」 のばしていました。 のばさない。短く。 「でも,まっちゃんが・・・」(子ども) 「今は『まっちゃん』じゃないんだよ。『すぎちゃん』なん だよ」 (杉ちゃん) (笑) 「すぎちゃ〜ん」 (子ども)(笑) *このような『返し』が絶妙です,ハイ! 「わたしと ことりと すずと」 ・声をおでこから出すイメージ ・やさしく ・はずむように 「わたしと ことりと カネと!」(笑) ・ゆっくり どれが良くてどれが悪いというモノではない。 いろいろ変えてみる。 ・おじいさん風 ・おっさん風 ・外国人風 *教室大爆笑。 「わたしが さいふを おとしても」(笑) 「わたしが 両手を 広げても」 両手を広げるのはどんな感じか?イメージさせる。 「お空は ちっとも」 空を指すようにする。 イメージでもっていく。 「鈴と小鳥とそれから私」 強弱バリエーションいろいろ。 ・「鈴と(大きく)小鳥と(小さく)それから私(大きく) 」 ・「鈴と小鳥とそれから私」(だんだん大きく) ・「鈴と小鳥とそれからタワシ!」(痛いっ!) 最後は立って(イスも入れて)練習。 注意するのは2点 ?響かせる。 ?みんなで合わせよう。 *響かせようと意識するだけで響く。 意識は大きい。 「みんな違ってみんないい」 ・お腹に力を入れる。 ・口をあける。 ・ほっぺたを上げる 「いい」が「い〜」にならないように注意! ◆楽習スペシャル! その5 ★いろいろな表現「ありがとう」 「ありがとう」を使って、授業しました。 簡単ですが、奥深い実践です。 バリエーション ・アリが1匹,アリが2匹・・・・・「ありがとう!」 ・松尾先生に親切にしてもらいました。「ありがとう!」 ・ホントは有り難く思ってないのに。「ありがとう!」 ・友だちと握手して。「ありがとう!」 ・汽車に手を振りながら。(汽車を見ながら)「ありがと う!」 音読は、何も難しいことをする必要はありません。 簡単な文章をどう読むか… その氣になれば、いくらでも読み方があります。 シチュエーションを変えればいいのです。 ・心の中で「ありがとう」 ・耳元でそっと「ありがとう」 ・大きな声で叫んで「ありがとう」 など、声の大きさによる変化。 ・目で「ありがとう」 ・涙を流して「ありがとう」 ・手を握って「ありがとう」 たくさん、考えられます。 指導する場合は、どのくらい思いつくかがポイントになり ますね。 私の場合、いくらでも出てきます。 山本リンダ状態です。 ※「どうにも止まらない」 ◆楽習スペシャル! その6 教材は『スイミー』 1週間前に教材を配布。 月曜日からスキルタイムの後,各自で音読練習をしてきた。 授業は「指名なし発言」「表現読み」パック。 まずは音読。 「小さな魚の兄弟たちが楽しくくらしていた。」 限定指導。 ★読解 『楽しくくらしていた。』 楽しくの中身を発言。 ・何が楽しいのか? ★指名なし発言 「発言が遅いですね。パッパッパと。」 「『○○さん,どうぞ。』は言わなくてイイ。」 *まずはテンポのイメージと指導。 聞き手は意見を言う人を見る。 発言者は教師を見るのではなくみんなを見る。 *聴き合うための「構え」をつくる。 声の大きさも意識させる。 休み時間の声とつなげるように。 *声のイメージ。 1人立ったら待つ。 立ったなと思ったら待っている。 これを体感させていく。 「ビデオテープ巻き戻し大作戦」(^_^)/ ★読解 「楽しくくらしていた。」 楽しくの中身 ・遊び ・みんなでいる 意見が出にくくなる。 *こんな時って結構あります。 焦ります。(;´д` ) 次の手だてを打てるかどうかですね。 対応力です。 →近くの人同士で相談。 グループで相談。 *この時に教師がさり氣なくアドバイス。 違ったタイプの意見が出てくる。 ・みんなで泳ぐ ・お話をしている ・おしゃべり 新たな観点から読解する。 「楽しいのは誰ですか?」 ・大勢 ・みんな ★指名なし発言 「譲ってもらったらパッと言う。」 ノロノロしているとテンポが悪くなる。 こういうときは,またまた「ビデオテープ巻き戻し大作戦」 (^_^)/ *失敗は成功のもとです。 失敗を放置しないで,再度チャレンジ。 人生の縮図です。(笑) 下を見ないで話す。 みんなの方を見て話す。 *話す時の基本の構えです。 ★細部への意識 イスの引き方 ギーッと音がしないように。 *「音」にこだわることの大切さ。 「教育」と「音」,密接な関係があると思う。 家庭でも同じか?(^^;) 夫婦ゲンカばかりの家は・・・。 コドモ→(;・_・)・_・) パパ→(;._.)ヾ(ーー;)凸←ママ ★表現 「楽しくくらしていた。ある日おそろしいマグロが・・・」 「楽しくくらしていた。」で一旦顔をさげる。 パッと顔を上げて「ある日・・・」 雰囲気を変える。 実際やってみないと分からない。 杉渕流の追究&表現の授業です。 ◆楽習スペシャル! その7 ★表現読みポイント指導 「すごいはやさでミサイルみたいにつっこんできた。」 スピード感が命! 子どもたちノロノロ読み。 「そんなミサイルじゃ当たんないなっ。」 「す〜ご〜い〜速さで〜おじ〜さんが・・・全然速くないじ ゃん!」(笑) *「速さ」は比較の問題。 遅いモノを引き合いに出して速さをイメージする。 「一口でまぐろは小さな赤い」 「一口で!」 「まぐろは!」 一氣に歯切れ良く。 「小さな」ボリュームも落とす。 「いっぴきのこらず飲みこんだ。」 いろいろな読み方 ・かなしそうに ・くやしそうに ・日本昔話風で ・猛スピードで 「誰か読んで下さい。」 *指名なしでの音読。 ポイントの1つは、バリエーションです。 ★表現読みポイント指導 「みんなに聴かせて下さい。」 2回挑戦する子がいる。 ・最初との変化 ・友だちの音読を聴いて ・なぜ2回目に挑戦したのか? 前に出てきて音読させる。 さっき出来なかったことが出来るようになる感覚が大事。 *みんなで拍手! すると次々に挑戦する子どもたち。 波及効果! 音読は一人ひとり違う。それがイイ。 友だちの良いところを取り入れる。 起立しての音読。 イスの音「ギー!!」(;´д` ) *「音」に敏感になる。 これだけで教室は「変わる」。 「逃げたのはスイミーだけ」 「逃げたのは」で間を取る。 周りを見渡す。 そして「スイミーだけ。」 目の前に幼稚園の子がいると想定。 本を読んであげます。 「逃げたのは・・・」(誰?誰?誰?) 「スイミーだけ。」 *常に相手意識を持たせる。 顔でも伝える。 ※聴き手意識を持たせることが大切だと思います。 「誰に向かって読んでいるの?」 たいていの場合 「…」 です。 意識している子は少ないです。 意識させると、ガラッと変わります。 ◆楽習スペシャル! その9 ★読解 「こわかった さみしかった とてもかなしかった。」 「こわかった さみしかった かなしかった」中身を発言する。 最初は「こわかった」中身を発言。 「楽しかった」と“比べて”みる。 ※杉渕流「一文解釈」の指導です。 これをマスターすると、あとからあとから考えが出てきま す。 ★指名なし発言 発言の壁を低くしていく。 「友だちの意見を聴いていいなあと思ったらマネして言って いいよ。」 第1発言者はNちゃん。 「にのさん女子3楽坊」の1人。(笑) つまりNちゃんのマネして言ったらいいよということ。 これで第2発言者が続きやすくなる。 トリアエズ「マネ」しよっか!って。 ※まねするって大切です。 「まねすることが大切なんですか」 「まーね」 発言の仕方も指導。 「みんなの方を向いて言って!」 *最初が肝心! それと最初の子ってのは結構「強い」。 少々の指導にもへこたれない。 1人を指導することでクラスへどのように波及するか? これは極めて重要な視点だ。 ※指導しないと、発言者はどこを見ているか意識しません。 または、教師に向かって発言してしまいます。 「クラス一人ひとりに向かっていおう」 と声をかけましょう。 ◆楽習スペシャル! その10 ★指名なし発言 指名なし発言が続いていく。 注意しなければならないのは「言えなき子」たち。(笑) その中でもボーッとして宇宙空間を彷徨っている子たち。 Kくんへの指導。 発問を代わりに言わせる。 「さみしかったのはどうしてですか?」 *発問を言わせることで課題を意識させる。 参加意識を高める。 さらに詰める。 「同じ意見でも良いんだよ。」 「まだ意見言ってない人,手を挙げて。」 「言わないとつまんなくなるよ。」 「同じ意見でもそうぞ。」 Aちゃんが発言する。 するとそれを受けて復唱。 同じ意見をつなげるモデルを示す。 始めて立った子には譲るようにする。 Yちゃんが発言する。 ※進んで発言しない子に対する手だてです。 ・発言したいが、なにをいっていいかわからない。 ・発言したくない。 ・発言するのがはずかしい。 ・発言すると… 子どもによって、アプローチの仕方を変えます。 ◆楽習スペシャル! その11 ★指名なし発言 友だち同士で発言を促す。 「近くの人に意見言ってごらん。」と声かけする。 人の応援があると結構言えたりする。 *これで雰囲気が変わる。 今まで発言しない子が1人でも発言すると他の子も焦る。 (^^;) こういうところも「一点突破」だ。 「初めての子は座らなくてイイ。」 初めて発言する子をVIP待遇する。 堂々と「仁王立ち」!(笑) 2回目,3回目の子は譲る。 *「にのさん」で一番欠けていたのがこのルール。 「イキのイイ子」の独壇場になりやすい。 実際この指導後,「言えなき子」がバンバン発言。 「言わなき子」だった。(^^;) ※ちょっとした指導で、ガラッと変わります。 指導のポイントは…実践する中で見つけたものです。 自分で見つけないと、なかなか実になりません。 ◆楽習スペシャル! その12 ★まとめ&次への課題 杉渕先生から話。 その前に“姿勢” *こういう時にさり気なくキチッとやっていくことが必要だ。 授業の中で「生活指導」もやっていく。 すべてが「リンク」 「『こわかった さみしかった とてもかなしかった。』とい うのは順番でしょ うか? それともいっぺんにこうなったのでしょうか?」 「マグロにおそわれた時逃げた時,もう大丈夫だなぁと思っ た時,この3つについて松尾先生と考えて下さい。」 ★音読 最後は音読で。 今日の学習したことを思い出して。 「だんだん元氣を取り戻した!」(ジャンプ!) *読解と音読がリンクした授業。 さらに「指名なし発言」への指導。 自分が出来ていない部分がハッキリしました。 やはり自分が授業してみて 授業して頂いて それを「見比べる」ことでより鮮明になります。 自分がパワーアップする一番の近道です。 ※指名なし発言&表現読み 杉渕流の典型的な授業です。 ◆楽習スペシャル! その13 ★歌『万華鏡キラキラ』 「ありがとう」の部分を限定練習。 「みんなのは声が落ちるからね。」 ・声を飛ばすようにする。 「全然そろってないので先生の手に声を集めて下さい。」 ・掌に向かって声を飛ばすようにする。 「ありがとう」の『あ』 「『あ』がダメ。」 ・落ちている。 ・お腹から上がってくる感じで「あ↑」。 *このイメージは文章で表現できませんから!残念!(>_<) 「ありがとう」の『が』 「『が』がダメ。」 ・「ガギグゲゴ」じゃない。 ・鼻濁音「んぐぁ」 鼻をつまんでやってみる。 1つ1つを響かせる。 『あ〜』『り〜』『が〜』『と〜』『う〜』 ・『り〜』は『ぅり〜』っていう感じで。 *「ありがとう」,たった5文字。 しかしこの部分でも指導事項がいっぱい! 「あかつきの〜」 『の』が落ちる。 ・「あかつきの〜↑」 「歌は力入れちゃダメ。」 「それじゃ『バカつきの〜』」(笑) *気持ちは入れるんだけど力を入れてはイケマセン。 「よ〜あけ」 『け』が落ちる。 「それじゃ『よ〜あけ』じゃなくて『お〜ばけ』。」(笑) ・「よ〜あけ↑」 さらに一音一音上げていく。 ・「よぅ↑〜あ↑〜けぇ↑〜」 「よ〜あけ〜」は「きょ〜うゎけ〜」というような感じで。 イメージをつくっていく。 「日が昇るんだから,うわ〜キレイだなぁというイメージを しましょう。」 「一番キレイな空をイメージして。」 *ここでスイミーの学習でやったイメージが生きてくる。 学習がリンクする。 ◆楽習スペシャル! その14 ★歌『万華鏡キラキラ』 「ゆらぐなつ」 ・「ゆらぐなつ〜〜」 「ゆらぐ」は「ゆらく」という感じで。 「なつ」の『つ』を伸ばす。 「もっと目を開けないと声出ない。」 *おでこから光線が出るように。 「ビ〜〜〜〜ム!」って感じ。 さらに目を開けている子にはすかさず褒める。 バリエーションいろいろで。 ・「ゆらぐあき〜」 ・「ゆらぐふゆ〜」 ・「ゆらぐ冬ソナ〜」(笑) (参観のT先生を指さして) 「芦屋のヨン様や〜!」(by「にのさん小侍たち」) ・「ゆらぐはる〜」 音を膨らませる。 教室中にブワァ〜ンと。 力を入れない。 シャボン玉のように。 *子どもたちがイメージできる言葉がけの巧みさ。 ここが決定的に違います。 子どもたちもイメージできるから変わるのですね。 ◆楽習スペシャル! その15 ★歌『万華鏡キラキラ』 「そらはあおい そらはあかい」 「そらはあかい」の「そらは」が落ちる。 *「そらはあおい」と歌っている時に 「そらはあかい」の「そらは」をあげる意識を持つコト。 「もとめてるぬくもりはいっしょ〜」 「もとめてる」の『る』 「ぬくもりは」の『は』 この2つが落ちないように。 「いっしょ〜」は響かせる。伸ばす。 *両手を広げるポーズ。 「まんげきょうキラキラ」 『ま』をシッカリ。 『きょう』で響かせる。 『キラキラ』はもっとキレイに。 ギラギラじゃない!(笑) このあと最初から1回歌いました。 ガラッと変わりました。 軽くてキレイな声になりました。 ◆楽習スペシャル! その16 ★ソーラン 場所をオープンスペースに移す。 『構え』 「構え!」「ハ〜!」 「座れっ!」 イキナリのダメだし。(^^;) 足はガニ股。 じいさんにならないように。 上からたたきつけるような感じ。 上からバッチン!と叩きつけるような感じ。 顔は下。 『波』 つかみ取り「グ〜ン」。 パワーシャベルのような感じ。 この部分だけまずやってみる。 引く時は,手だけじゃなく身体と一緒に引いていく。 身体を前に倒すと迫力が出る。 『綱引き』 手をバッチン! 両手を水平に伸ばし身体を捻る。 後ろに伸ばす手を特に意識させる。 じゃないとこの手がすぐに落ちる。 初めは動作をゆっくりと。 そして少しずつやっていく。 『かつぎ』 大漁で重たいモノを持つ感じ。 両手を巻き込むようにして顔を下げる。 手で投げたらダメ。 腰から投げるように。 「ガバッ!」「バチッ!」という感じ。 『拳突き上げ』 歯切れ良く! エイエイオーにならないように。(笑) *動きを文章にするのはムズカシイですね。 伝わないですね。(^^;) ◆楽習スペシャル! その17 ★ソーラン 『踏み込み→回転→ポーズ』 踏み込んでから引いた足を斜めに。 身体は倒さない。 膝だけ曲げる。 拳はアタマの前に。 そこから弓を引くようなポーズ。 (ボディービル!?) 『やっこさん』 忍者のように壁を押せ! 壁を押せ! 腰を落としてバッ!と手を広げる。 『太もも叩き』 膝をビシッ!と叩く。 掌はグルッと巻く。 小指を見るような感じ。 ここで終了のチャイム。 *ソーランはムズカシイ。 1つ1つの動きにこだわらないとイケナイ。 まず自分自身が出来ていないのがそもそもダメですね。 これから・・・・です。(^^;) |