行 脚
 つつじが丘小へ
        楽習スペシャル


 
  30代のホープ、松尾先生の学級へいきました。
  三田市立つつじヶ丘小学校へ。
  授業を参観。
  そして、授業をさせていただきます。

  ◆研修テーマ「一人ひとりを伸ばす授業づくり」
    〜基礎・追究・表現を中心として〜

  
  ■日時   平成17年2月18日(金)
  
  ■会場   三田市つつじが丘小学校 2年3組
  〒669‐1347兵庫県三田市つつじが丘南3丁目829−1
  TEL(079)‐568‐3771  FAX (079)‐568‐3772
  
  ★駐車場は充分なスペースがございます。
    どうぞお車でもお越し下さい。
  ★公共交通機関をご利用の方はJR相野駅より,
    神姫バス「つつじが丘北口行き」に乗り、「小学校前」
  にて下車。
    大人230円です。
  
  ■日程
  【午前の部】
  ◆朝の会(8:30〜8:40)
  ◆1校時 (8:40〜8:55)<国語(スキル)>
  ◆2校時 (8:55〜9:40)<基礎学力づくり>
  にのさんハッスルメニュー10
   ★あいさつ
   ★にのさんソーラン
   ★朝の連続ドラマ
   ★マッキーノ
   ★10マス計算
   ★3分イイカンジ
   ★ZONE
   ★俳優読み
    ・スイミー ・私と小鳥と鈴と
   ★歌
    ・万華鏡キラキラ
   ★百人一首
  
  ◆3校時(9:45〜10:30)【国語】(松尾)
   ☆いちぶんであそぼ(一文解釈)
    『海の中に魚がいます。』
   ☆「かさこじぞう」(意見交流)
  
  +++(以上,松尾の授業)+++
  
  ●休憩(20分休み)
  
  ◆4校時(10:50〜11:35)
  杉渕鉄良先生による授業?
  <基礎・表現>
  教室熱狂!の「楽習」スペシャル大公開!
  ・計算、漢字、音読etc
  
  ◆5校時(11:40〜12:25)
  杉渕鉄良先生による授業?
  <追究・表現>
  【国語】「スイミー」
  指名なし発言と表現読みによる授業。
  
  【午後の部】
  ◆6校時(14:00〜14:45)
  杉渕鉄良先生による授業?
  <表現>
  ★歌
    ・発声いろいろ
    ・「こぎつね」
   ★ソーラン
  
  
  ◆事後研・講話(15:15〜17:00)
  15:15〜17:00 事後研修&講話
  研修テーマ『一人ひとりを伸ばす授業づくり』
     〜基礎・追究・表現を中心として〜
  
  ◆懇親会(18:30〜)
  
  
 
  松尾学級へ
  
   17日、仕事を終えて電車に飛び乗りました。
   新幹線で新大阪へ。
   教材研究をしようと思ったのですが、できませんでした。
   このところ疲れがたまっていたので、ほとんど寝ていまし
  た(笑)
   乗り換えて、尼崎へ。
   乗り換えて、三田へ。
   着いたのは、午後10時ちかくでした。
   ちょっと明日の準備をして寝ました。
  
   つつじヶ丘小学校へ。
   駅まで、校長先生が迎えに来てくださいました。
  
   校門をくぐると…
  「杉渕先生ー」
   松尾学級の子どもたちが近寄ってきてあいさつしました。
   ※ビデオを見て私の顔を知っているのです。
   その声の大きいこと、張りのあること。
   自分の学級を見ているようでした。
   元氣いっぱい!という感じでした。
   その後、どんどんあいさつにきました。
   ※松尾学級以外の子も、よくあいさつしてくれました。
  
   朝の活動(職員朝会の時間)
   子どもたちは、自主的に動きます。
   これから何をするか、わかっているのでしょう。
   この日は、漢字ドリルをしていました。
   スムーズに進行します。
   担任がいなくても、子どもだけで進めることができます。
   ふざける子、しゃべる子が一人もいません。
  
   ここまで見て、並々ならぬ学級だと思いました。
  

   
   ◆松尾先生の授業
  
   にのさんハッスルメニュー10
   ★あいさつ
   ★にのさんソーラン
   ★朝の連続ドラマ
   ★マッキーノ
   ★10マス計算
   ★3分イイカンジ
   ★ZONE
   ★俳優読み
    ・スイミー ・私と小鳥と鈴と
   ★歌
    ・万華鏡キラキラ
   ★百人一首
  
   10ユニットの連続です。
   ユニットとユニットの間にロスタイムがありません。
   次々に切り替わります。
   メリハリがあります。
   45分間、子どもたちは集中力を切らしませんでした。
   見事でした。
  
   ◆ユニット授業
   最小単位で構成する授業です。
   たとえば、国語。
   音読、漢字、言葉の楽習、読解、まとめ。
   このような授業は、5つにわけることができます。
   その1つ一つを独立させたのが、ユニット授業です。
  
   ◆内容
   ・どんな内容か…
   おもしろくないものは、だめです。
   私の場合、おもしろくする工夫をしています。
   たとえば、ネーミングです。
   「とってもいいかんじ」(漢字カード)。
   松尾先生も、「3分イイカンジ」というネーミングをして
  いました。
   ・子どもが集中してできるもの
   1ユニットは、1分〜15分くらいでしょうか。
   子どもたちが集中して取り組めるものを考えます。
  
   ◆構成
   ユニット同士をつなげます。
   ・同じようなものをつなげる。
   ・大きく違うものをつなげる。
   構成の妙です。
   力量が問われるところですね。
  
   

  ◆あいさつ
   なんの合図もなしに、さっと立つ子どもたち。
   間髪入れずに
  「おはようございます」
   教室中に元氣いっぱい響き渡る声。
   すごくよかったです。
   ここまでできる学級は、見たことがありません。
   見事でした。
   ・息を合わせて立つ
   ・タイミング
   ・ロスタイムなし
   ・声の張り
   ・声の大きさ
   ・声の響き
  
   ◆にのさんソーラン
   後で松尾先生が「ラジオたいそうらん」(笑)
   といっていましたが、その通りでした。
   型をびしっと決めるのは、難しいですね。
   これは、指導のしがいがあると思いました。
  
   ◆朝の連続ドラマ
   子どもたちが、さっと前に集まりました。
   紙芝居の読み聴かせです。
   これまた、ネーミングがいいですね。
   松尾先生のキャラクター、トーク。
   味があります。
   子どもたちを引きつけます。
   子どもたちの集中度はすごいです。
   ・読みのうまさ
   ・ギャグ
   「○○ですから」(教師)
   「残念!」(子どもたち)
  
   「○○○」(教師)
   「ありえなーい」(子どもたち)
  
   掛け合いありの読み聴かせ、おもしろかったです。
   松尾先生の表情がいいですね。
   自分が楽しんでいます(笑)
   これって、とっても大切です。
  
   ものによって、口調を変えることもできますね。
   ・日本昔話調
   ・劇画調
   ・ニュース番組調
   ・その他いろいろ
  

   ◆マッキーノ
   新出漢字の読み(カード)。
   声の意識が感じられました。
   ただ読むだけではなく、音読とリンクさせていました。
   ただ、ちょっと声が高すぎるかな。
   歌う声になっていました。
   「冬」のカード。
  「お母さんが好きなのは?」
  「『冬のソナタ』」
   漢字プリント→これがビンゴになっています。
   続いて、ビンゴ。
   楽習定番のコンビですね。
   効果音入りなのがおもしろかったです。
   ちょっとした演出で、やる氣ば倍増されますね。
   
   ◆一生県名
   県の地図カードを見せます。
   「○○県」
   といわせていきます。
   近畿地方の県でした。
   京都府→大阪府→滋賀県→和歌山県→奈良県→兵庫県。
   の順だったと思います。
   ここからが、パロディ。
   土佐犬→じゃんけん→マツケン→シムケン『アイ〜ン!』
   ※私の展開ですね。さっそくやっていますね。
   このように、おもしろいものを入れるとあきないのです。
   「くだらない」という人もいますけどね(笑)
   私も「けん」シリーズを用意してきたのですが…
   使われてしまいました。
  

   ◆10マス計算
   30秒制限で実践していました。
   ちょっと、時間のかけすぎです。
   今までのスピーディー&リズミカルな展開とは違います。
   もったいないと思いました。
   もっとできるのに…どうして30秒なのでしょうか。
   10秒で十分です。
   10秒切れない子には、個別指導すればいいのです。
   ただ、学級が育っているので、だれる子はいません。
   はやく終わった子も、ちゃんと待っています。
  
   実践家は口ではなく、事実で勝負。
   私は、自分の授業で答えを出そうと思いました。
  
   ◆3分イイカンジ
   プリントです。
   子どもたちの集中力がすばらしいと思いました。
   スピードもすばらしいです。
   おしいかな…字が雑ですね。
   もうそろそろ、ていねいに書かせたほうがいいと思いまし
  た。
   スピード→ていねい→スピード→ていねい
   このくり返しです。
   螺旋階段を上るようにするのです。
   両輪を交互に鍛える、指導の王道です。

   ◆ZONE
   これは、よくわかりませんでした。
   「究極の集中力」のことだそうです。
   迷路、文字探しなど。4種目あります。
   その中から選択しておこなうのです。
   4つ全部やってもいいそうです
   漢字から、がらっと変わるのがいいと思いました。
   メリハリがきいています。
   それでいて、集中は変わりません。
   たいしたものです。
  
   ◆俳優読み
   『スイミー』
   ちょっと高すぎ。
   歌う声になっています。
   声のコントロールがもう一つですね。
   しかし、地声とは次元の違う音読でした。
   可能性を見ました。
   『私と小鳥と鈴と』ご存じ、金子みすずさんの定番です。
   ・語尾
   ・リズム、テンポ
   など、指導したいことがたーくさんありました。
   『スイミー』のときより、声が低いです。
   音読の声はいいと思いました。
  

  ◆歌
   音読よりかなりよかったです。
   歌う声になっています。
   ただし、腹筋の支えがありません。
   ですから、語尾が下がってしまいます。
   音が低くなってしまうのです。
   声が伸びません。
   響きません。
   ちょっと指導すれば、ぐんとよくなるでしょう。
  
  
   ◆百人一首
   リーグ戦。
   私の友人には、日本一がいます。
   その学級の百人一首は凄まじいです。
   杉渕学級もかなりのものですが…
   2年生としては、いいと思いました。
  
   松尾先生の「ハッスルメニュー」とてもいいです。
   1つずつではなく、トータルで考えるとすばらしいです。
   あいさつは、ワールドクラス(笑)ですね。
   この調子で進めていけば、あっと驚く水準に達するでしょう。
   多くの人に見ていただきたいと思いました。
   ・リズム・テンポ
   ・無駄がない
   ・集中力の持続
   ・子どもたちのやる氣
   すばらしいです。
  
 
   杉渕の授業 習スペシャル

   さて、いよいよ私の番です。
   松尾学級にて、3時間授業させていただきました。
   ・楽習スペシャル!
   ・追究スペシャル!
   ・表現スペシャル!
   です。
  
   松尾学級が育っていたので、第二段階の指導をおこないま
  した。
   今後の布石を打ちました。
   楽しい授業を心がけました。
   ※松尾先生が授業記録を書いてくださいました。

  
  ◆楽習スペシャル!  その1

   ◆計算
   ★フラッシュカード
   0の段
   「立って!」「0の段ね」
   カードで0の段から。
   子どもたちの声「ゼェロ〜。」
   すかさず指導が入る。
   「ダメ,ゼロ!」
   次は姿勢への指導。
   その後はテンポよく繰り返し。
   「きれいな声で」「0!」
   「揃えて」「0!」
   「小さい声で」「0!」
   「だんだん大きな声で」「0!」
   「松尾先生の財布の中は?」「0!」(笑)
   1の段
   『8』のカードをみせて「ハチィ〜。」
   ハハハ・・・戻ってる。(^^;)
   すかさず指導が入る。
   「ハチ!」
   その後は「ブ〜ン,」
   声は天井に響かせるんだよ。
   「緊張」の後に「緩和」
   この絶妙の組み合わせ。
   声の指導が多く入りました。
   腹から声を出す。
   自分自身意識が低い部分でした。
   これだから発表の時の声も小さいんでしょう。
   カードの声から“リンク”です。
   
   フェイントには引っかかりまくりの子どもたち。
   いやぁ,素直な子に育てましたからねぇ。(^^;)
  
   ★10マス計算
   「みんなのかけ算を見ていてもっと速くなると思いまし
    た。」
   「先生のクラスは大体1秒か2秒。」(え〜!)
   「×0」
   「何秒で出来るでしょうか?」
   「用意,ブォ〜!」(爆笑)
   「用意ドン!」
   これで「にのさん」の実態を把握されたのでしょう。
   「5秒でいきます。」
   5秒制限。
   Kくんの嬉しそうな顔。
   何年ぶりだろう。
   10マスでKくんががガッツポーズするのは。(^^;)
   「次は3秒制限!」
   杉渕先生の「精神的タイム導入」でこれまたクリアー。
   「次は2秒!」(エ〜〜〜〜〜!)
   でも顔が生き生きしてます。
   力を入れたら2秒は切れない。
   そう,リラックスリラックス。
   もう1回2秒制限。
   「次はムズカシイゾ〜!0秒!」
   (え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!)
   「それは無理だろう・・・。」
   冷静なRくん。
   「1秒で。」最後は1秒制限に。
   「無理だよ!」というのはTくん。
   それに対し「無理じゃないよ。先生が『用意』っていった
   らバーッとフライング。」
   「セコイやん。」には「分からなかったら良いんだよ。」
   何と言ってもKくんがグングン蘇生(!?)していくのが
  「ありありと」分かる。
   
    ★10マス計算〜その2〜
   バリエーションもいろいろ。
   そう基礎は楽しく。
   ・先生にジャンケンで勝ったらスタート
   ・2列連続「×0」「×1」
   ・下から(人生積み上げ)
   ・下がって上がって
    (「人生落ちていってまた挙がる」byHくん)
   
   挑発&ユーモア
   ・「えい!うるさい!」
   ・「30秒制限なんて赤ちゃんみたい。」
   ・電気イス「ビビビビ!」
    (Kくんが餌食に!(^~^;)ゞ )
   ・「壊れちゃったヨ。」(オマケ)
   
   *こんなに楽しく学習できるんですね。
     「オレおもしろすぎたらオナラが出る!」とはTくん。
     笑い転げながらグングン伸びてました。
   

   ◆楽習スペシャル!  その2
   
   ◆漢字
   ★フラッシュカード 「とってもいいかんじ」
  
    
   姿勢の指導のあとカード。
   ★カード『とってもいいかんじ』
   『木』
   『林』
   『森』
   『ジャングル(!?)』(林×2)
   『????』(森×2)
   「元氣モリモリ!」(笑)
   「筋肉モリモリ!」(笑)
   『松』『桜』『梅』『楓』
   『匹』
   「一匹,二匹・・・,十匹」
   「『ぴき』がつくのは何個あったでしょう?」
   
   『魚』「さかなさかなさかな〜♪」
   「きれいな声で!」などのバリエーション。
   『刀』「かたなかたなかたな〜♪」
   刀を振り下ろすパフォーマンス付き。
   「人を斬ってはイケマセン!」(笑)
   
   『茶』「チャチャチャ!」
   (「オモチャのチャチャチャ♪」で。)
   これまたバリエーション満載!
   ・ウーロン茶
   ・日本茶
   ・十六茶
   ・加藤茶
   
   『けん』
   『犬』『県』
   じゃん『けん』
   しむら『ケン』(アイ〜ン)
   まつ『ケン』
   
   『班』(はん)
   『晩』(ばん)
   『番』(ばん)
   (「ババンバ!バン!バン!バン!」byドリフ)
   給食に出るのは?
   「パパンパ!パン!パン!パン!」(笑)
   地声で、そして歌う声で。
   音読とリンクしています。
   
   *これでもかというくらいのバリエーション。
     ギャグ満載。
     マイリマシタ。
     まさに「楽習スペシャル」です。
     「シムケン」は1本取った感じです。
     やはり「先手必勝」!(^^;)


   ◆楽習スペシャル!  その3
  
  ★音読『スイミー』
  まずは「ひろ〜い」の限定指導。
  高杉,いえ高過ぎ。
  声を落としていく。
  しかし,今度は下がる。
  微妙なコントロール。
  「先生の声,聴いて!」
  モデルを示して,マネをさせる。
  「分からない人?死んでるね。」(笑)
  男女別でも。
  だんだんと良くなっていく。
  
  「小さな魚の兄弟たちが楽しくくらしていた。」
  だんだん大きくしていく。
  「小さな」は「ち〜さな」になりやすい。
  「ちぃさな」という感じの方がイイ。
  「魚の」のところからクレッシェンド!!
  すると「楽しく」がら怒鳴り声!w(@。@;)w
  そこで「リズム」でもっていく。
  
  「みんな赤いのに1ぴきだけはカラス貝よりも真っ黒」
  「マツオタカシは真っ黒」(笑)
  (ブラックスーツ&ブラックタートル,カラス貝スタイルで
  した。(^^;))
  「泳ぐのは誰よりも速かった。」
  音読モデル→マネというスタイル。
  グングンスピード感が増す。
  
  「名前はスイミー」
  「名前は」で
  「ジャカ!ジャカ!ジャカ!ジャカ!ジャン♪」
  「スイミ〜!」
  
  ◆楽習スペシャル!  その4
   
   ★音読『私と小鳥と鈴と』
   「わたしと〜ことりと〜すずと〜」
   のばしていました。
   のばさない。短く。
  「でも,まっちゃんが・・・」(子ども)
  「今は『まっちゃん』じゃないんだよ。『すぎちゃん』なん
   だよ」
  (杉ちゃん) (笑)
  「すぎちゃ〜ん」 (子ども)(笑)
   *このような『返し』が絶妙です,ハイ!
   「わたしと ことりと すずと」
   ・声をおでこから出すイメージ
   ・やさしく
   ・はずむように
   「わたしと ことりと カネと!」(笑)
   ・ゆっくり
   どれが良くてどれが悪いというモノではない。
   いろいろ変えてみる。
   ・おじいさん風
   ・おっさん風
   ・外国人風
   *教室大爆笑。
   
   「わたしが さいふを おとしても」(笑)
   「わたしが 両手を 広げても」
   両手を広げるのはどんな感じか?イメージさせる。
   
   「お空は ちっとも」
   空を指すようにする。
   イメージでもっていく。
   
   「鈴と小鳥とそれから私」
   強弱バリエーションいろいろ。
   ・「鈴と(大きく)小鳥と(小さく)それから私(大きく)
      」
   ・「鈴と小鳥とそれから私」(だんだん大きく)
   ・「鈴と小鳥とそれからタワシ!」(痛いっ!)
   
   最後は立って(イスも入れて)練習。
   注意するのは2点
   ?響かせる。
   ?みんなで合わせよう。
   *響かせようと意識するだけで響く。
     意識は大きい。
   
   「みんな違ってみんないい」
   ・お腹に力を入れる。
   ・口をあける。
   ・ほっぺたを上げる
   「いい」が「い〜」にならないように注意!
  
  ◆楽習スペシャル!  その5
   
   ★いろいろな表現「ありがとう」
   「ありがとう」を使って、授業しました。
   簡単ですが、奥深い実践です。
  
   バリエーション
   ・アリが1匹,アリが2匹・・・・・「ありがとう!」
   ・松尾先生に親切にしてもらいました。「ありがとう!」
   ・ホントは有り難く思ってないのに。「ありがとう!」
   ・友だちと握手して。「ありがとう!」
   ・汽車に手を振りながら。(汽車を見ながら)「ありがと
    う!」
   
   音読は、何も難しいことをする必要はありません。
   簡単な文章をどう読むか…
   その氣になれば、いくらでも読み方があります。
   シチュエーションを変えればいいのです。
   ・心の中で「ありがとう」
   ・耳元でそっと「ありがとう」
   ・大きな声で叫んで「ありがとう」
   など、声の大きさによる変化。
   ・目で「ありがとう」
   ・涙を流して「ありがとう」
   ・手を握って「ありがとう」
   たくさん、考えられます。
  
   指導する場合は、どのくらい思いつくかがポイントになり
   ますね。
   私の場合、いくらでも出てきます。
   山本リンダ状態です。
   ※「どうにも止まらない」

   ◆楽習スペシャル!  その6
   
   教材は『スイミー』
  1週間前に教材を配布。
  月曜日からスキルタイムの後,各自で音読練習をしてきた。
  授業は「指名なし発言」「表現読み」パック。
  
  まずは音読。
  「小さな魚の兄弟たちが楽しくくらしていた。」
  限定指導。
  
  ★読解
  『楽しくくらしていた。』
  楽しくの中身を発言。
  ・何が楽しいのか?
  
  ★指名なし発言
  「発言が遅いですね。パッパッパと。」
  「『○○さん,どうぞ。』は言わなくてイイ。」
  *まずはテンポのイメージと指導。
   
  聞き手は意見を言う人を見る。
  発言者は教師を見るのではなくみんなを見る。
  *聴き合うための「構え」をつくる。
  
  声の大きさも意識させる。
  休み時間の声とつなげるように。
  *声のイメージ。
  
  1人立ったら待つ。
  立ったなと思ったら待っている。
  これを体感させていく。
  「ビデオテープ巻き戻し大作戦」(^_^)/
  
  ★読解
  「楽しくくらしていた。」
  楽しくの中身
  ・遊び
  ・みんなでいる
  意見が出にくくなる。
  *こんな時って結構あります。
    焦ります。(;´д` )
    次の手だてを打てるかどうかですね。
    対応力です。
  →近くの人同士で相談。
    グループで相談。
  *この時に教師がさり氣なくアドバイス。
  違ったタイプの意見が出てくる。
  ・みんなで泳ぐ
  ・お話をしている
  ・おしゃべり
  
  新たな観点から読解する。
  「楽しいのは誰ですか?」
  ・大勢
  ・みんな
  
  ★指名なし発言
  「譲ってもらったらパッと言う。」
  ノロノロしているとテンポが悪くなる。
  こういうときは,またまた「ビデオテープ巻き戻し大作戦」
   (^_^)/
  *失敗は成功のもとです。
    失敗を放置しないで,再度チャレンジ。
    人生の縮図です。(笑)
  
  下を見ないで話す。
  みんなの方を見て話す。
  *話す時の基本の構えです。
  
  ★細部への意識
  イスの引き方
  ギーッと音がしないように。
  *「音」にこだわることの大切さ。
    「教育」と「音」,密接な関係があると思う。
    家庭でも同じか?(^^;)
    夫婦ゲンカばかりの家は・・・。
  コドモ→(;・_・)・_・) パパ→(;._.)ヾ(ーー;)凸←ママ
  
  ★表現
  「楽しくくらしていた。ある日おそろしいマグロが・・・」
  「楽しくくらしていた。」で一旦顔をさげる。
  パッと顔を上げて「ある日・・・」
  雰囲気を変える。
  実際やってみないと分からない。
  
   杉渕流の追究&表現の授業です。

  ◆楽習スペシャル!  その7
   
  ★表現読みポイント指導
  
  「すごいはやさでミサイルみたいにつっこんできた。」
  スピード感が命!
  子どもたちノロノロ読み。
  「そんなミサイルじゃ当たんないなっ。」
  「す〜ご〜い〜速さで〜おじ〜さんが・・・全然速くないじ
   ゃん!」(笑)
  *「速さ」は比較の問題。
    遅いモノを引き合いに出して速さをイメージする。
  
  「一口でまぐろは小さな赤い」
  「一口で!」
  「まぐろは!」
  一氣に歯切れ良く。
  「小さな」ボリュームも落とす。
  
  「いっぴきのこらず飲みこんだ。」
  いろいろな読み方
  ・かなしそうに
  ・くやしそうに
  ・日本昔話風で
  ・猛スピードで
  
  「誰か読んで下さい。」
  *指名なしでの音読。
   
   ポイントの1つは、バリエーションです。

  ★表現読みポイント指導
  
  「みんなに聴かせて下さい。」
  2回挑戦する子がいる。
  ・最初との変化
  ・友だちの音読を聴いて
  ・なぜ2回目に挑戦したのか?
  前に出てきて音読させる。
  さっき出来なかったことが出来るようになる感覚が大事。
  *みんなで拍手!
    すると次々に挑戦する子どもたち。
    波及効果!
  
  音読は一人ひとり違う。それがイイ。
  友だちの良いところを取り入れる。
  
  起立しての音読。
  イスの音「ギー!!」(;´д` )
  *「音」に敏感になる。
    これだけで教室は「変わる」。
  
  「逃げたのはスイミーだけ」
  「逃げたのは」で間を取る。
  周りを見渡す。
  そして「スイミーだけ。」
  目の前に幼稚園の子がいると想定。
  本を読んであげます。
  「逃げたのは・・・」(誰?誰?誰?)
  「スイミーだけ。」
  *常に相手意識を持たせる。
    顔でも伝える。
  
   ※聴き手意識を持たせることが大切だと思います。
  「誰に向かって読んでいるの?」
   たいていの場合
  「…」
   です。
   意識している子は少ないです。
   意識させると、ガラッと変わります。

  ◆楽習スペシャル!  その9
  
   ★読解
  「こわかった さみしかった とてもかなしかった。」
  「こわかった さみしかった かなしかった」中身を発言する。
  最初は「こわかった」中身を発言。
  「楽しかった」と“比べて”みる。
  
   ※杉渕流「一文解釈」の指導です。
   これをマスターすると、あとからあとから考えが出てきま
   す。
  
  ★指名なし発言
  発言の壁を低くしていく。
  「友だちの意見を聴いていいなあと思ったらマネして言って
   いいよ。」
  第1発言者はNちゃん。
  「にのさん女子3楽坊」の1人。(笑)
  つまりNちゃんのマネして言ったらいいよということ。
  これで第2発言者が続きやすくなる。
  トリアエズ「マネ」しよっか!って。
  
   ※まねするって大切です。
  「まねすることが大切なんですか」
  「まーね」
  
  発言の仕方も指導。
  「みんなの方を向いて言って!」
  *最初が肝心!
    それと最初の子ってのは結構「強い」。
    少々の指導にもへこたれない。
    1人を指導することでクラスへどのように波及するか?
    これは極めて重要な視点だ。
  
   ※指導しないと、発言者はどこを見ているか意識しません。
   または、教師に向かって発言してしまいます。
  「クラス一人ひとりに向かっていおう」
   と声をかけましょう。
  
   ◆楽習スペシャル!  その10
  
  ★指名なし発言
  
  指名なし発言が続いていく。
  注意しなければならないのは「言えなき子」たち。(笑)
  その中でもボーッとして宇宙空間を彷徨っている子たち。
  Kくんへの指導。
  発問を代わりに言わせる。
  「さみしかったのはどうしてですか?」
  *発問を言わせることで課題を意識させる。
    参加意識を高める。
  
  
  さらに詰める。
  「同じ意見でも良いんだよ。」
  「まだ意見言ってない人,手を挙げて。」
  「言わないとつまんなくなるよ。」
  「同じ意見でもそうぞ。」
  
  Aちゃんが発言する。
  するとそれを受けて復唱。
  同じ意見をつなげるモデルを示す。
  
  始めて立った子には譲るようにする。
  Yちゃんが発言する。
  
   ※進んで発言しない子に対する手だてです。
    ・発言したいが、なにをいっていいかわからない。
    ・発言したくない。
    ・発言するのがはずかしい。
    ・発言すると…
  
   子どもによって、アプローチの仕方を変えます。

   
  ◆楽習スペシャル!  その11
  
  ★指名なし発言
  
  友だち同士で発言を促す。
  「近くの人に意見言ってごらん。」と声かけする。
  人の応援があると結構言えたりする。
  *これで雰囲気が変わる。
    今まで発言しない子が1人でも発言すると他の子も焦る。
   (^^;)
    こういうところも「一点突破」だ。
  
  「初めての子は座らなくてイイ。」
  初めて発言する子をVIP待遇する。
  堂々と「仁王立ち」!(笑)
  2回目,3回目の子は譲る。
  *「にのさん」で一番欠けていたのがこのルール。
    「イキのイイ子」の独壇場になりやすい。
    実際この指導後,「言えなき子」がバンバン発言。
   「言わなき子」だった。(^^;)
  
   ※ちょっとした指導で、ガラッと変わります。
    指導のポイントは…実践する中で見つけたものです。
    自分で見つけないと、なかなか実になりません。
  
   ◆楽習スペシャル!  その12
  
  ★まとめ&次への課題

  杉渕先生から話。
  その前に“姿勢”
  *こういう時にさり気なくキチッとやっていくことが必要だ。
    授業の中で「生活指導」もやっていく。
    すべてが「リンク」
  「『こわかった さみしかった とてもかなしかった。』とい
   うのは順番でしょ
  うか?
  それともいっぺんにこうなったのでしょうか?」
  「マグロにおそわれた時逃げた時,もう大丈夫だなぁと思っ
   た時,この3つについて松尾先生と考えて下さい。」
  
  ★音読
  最後は音読で。
  今日の学習したことを思い出して。
  「だんだん元氣を取り戻した!」(ジャンプ!)
  *読解と音読がリンクした授業。
    さらに「指名なし発言」への指導。
    自分が出来ていない部分がハッキリしました。
    やはり自分が授業してみて
    授業して頂いて
    それを「見比べる」ことでより鮮明になります。
    自分がパワーアップする一番の近道です。
  
    ※指名なし発言&表現読み
     杉渕流の典型的な授業です。

  ◆楽習スペシャル!  その13
  
  
★歌『万華鏡キラキラ』
  
  「ありがとう」の部分を限定練習。
  「みんなのは声が落ちるからね。」
  ・声を飛ばすようにする。
  
  「全然そろってないので先生の手に声を集めて下さい。」
  ・掌に向かって声を飛ばすようにする。
  
  「ありがとう」の『あ』
  「『あ』がダメ。」
  ・落ちている。
  ・お腹から上がってくる感じで「あ↑」。
  *このイメージは文章で表現できませんから!残念!(>_<)
  
  「ありがとう」の『が』
  「『が』がダメ。」
  ・「ガギグゲゴ」じゃない。
  ・鼻濁音「んぐぁ」
  鼻をつまんでやってみる。
  
  1つ1つを響かせる。
  『あ〜』『り〜』『が〜』『と〜』『う〜』
  ・『り〜』は『ぅり〜』っていう感じで。
  
  *「ありがとう」,たった5文字。
   しかしこの部分でも指導事項がいっぱい!
  
  
  「あかつきの〜」
  『の』が落ちる。
  ・「あかつきの〜↑」
  「歌は力入れちゃダメ。」
  「それじゃ『バカつきの〜』」(笑)
  *気持ちは入れるんだけど力を入れてはイケマセン。
  
  「よ〜あけ」
  『け』が落ちる。
  「それじゃ『よ〜あけ』じゃなくて『お〜ばけ』。」(笑)
  ・「よ〜あけ↑」
  さらに一音一音上げていく。
  ・「よぅ↑〜あ↑〜けぇ↑〜」
  「よ〜あけ〜」は「きょ〜うゎけ〜」というような感じで。
  イメージをつくっていく。
  「日が昇るんだから,うわ〜キレイだなぁというイメージを
   しましょう。」
  「一番キレイな空をイメージして。」
  *ここでスイミーの学習でやったイメージが生きてくる。
    学習がリンクする。
  
  
  ◆楽習スペシャル!  その14
  
   ★歌『万華鏡キラキラ』
  
  「ゆらぐなつ」
  ・「ゆらぐなつ〜〜」
  「ゆらぐ」は「ゆらく」という感じで。
  「なつ」の『つ』を伸ばす。
  「もっと目を開けないと声出ない。」
  *おでこから光線が出るように。
    「ビ〜〜〜〜ム!」って感じ。
    さらに目を開けている子にはすかさず褒める。
  バリエーションいろいろで。
  ・「ゆらぐあき〜」
  ・「ゆらぐふゆ〜」
  ・「ゆらぐ冬ソナ〜」(笑)
  (参観のT先生を指さして)
  「芦屋のヨン様や〜!」(by「にのさん小侍たち」)
  ・「ゆらぐはる〜」
  音を膨らませる。
  教室中にブワァ〜ンと。
  力を入れない。
  シャボン玉のように。
  
  *子どもたちがイメージできる言葉がけの巧みさ。
    ここが決定的に違います。
    子どもたちもイメージできるから変わるのですね。

   ◆楽習スペシャル!  その15
  
  ★歌『万華鏡キラキラ』
  
  「そらはあおい そらはあかい」
  「そらはあかい」の「そらは」が落ちる。
  *「そらはあおい」と歌っている時に
    「そらはあかい」の「そらは」をあげる意識を持つコト。
  
  「もとめてるぬくもりはいっしょ〜」
  「もとめてる」の『る』
  「ぬくもりは」の『は』
  この2つが落ちないように。
  「いっしょ〜」は響かせる。伸ばす。
  *両手を広げるポーズ。
  
  「まんげきょうキラキラ」
  『ま』をシッカリ。
  『きょう』で響かせる。
  『キラキラ』はもっとキレイに。
  ギラギラじゃない!(笑)
  
  このあと最初から1回歌いました。
  ガラッと変わりました。
  軽くてキレイな声になりました。

  ◆楽習スペシャル!  その16
  
  ★ソーラン
  
  場所をオープンスペースに移す。
  
  『構え』
  「構え!」「ハ〜!」
  「座れっ!」
  イキナリのダメだし。(^^;)
  足はガニ股。
  じいさんにならないように。
  上からたたきつけるような感じ。
  上からバッチン!と叩きつけるような感じ。
  顔は下。
  
  『波』
  つかみ取り「グ〜ン」。
  パワーシャベルのような感じ。
  この部分だけまずやってみる。
  引く時は,手だけじゃなく身体と一緒に引いていく。
  身体を前に倒すと迫力が出る。
  
  『綱引き』
  手をバッチン!
  両手を水平に伸ばし身体を捻る。
  後ろに伸ばす手を特に意識させる。
  じゃないとこの手がすぐに落ちる。
  初めは動作をゆっくりと。
  そして少しずつやっていく。
  
  『かつぎ』
  大漁で重たいモノを持つ感じ。
  両手を巻き込むようにして顔を下げる。
  手で投げたらダメ。
  腰から投げるように。
  「ガバッ!」「バチッ!」という感じ。
  
  『拳突き上げ』
  歯切れ良く!
  エイエイオーにならないように。(笑)
  
  *動きを文章にするのはムズカシイですね。
    伝わないですね。(^^;)

   
  ◆楽習スペシャル!  その17
  
   ★ソーラン
  
  『踏み込み→回転→ポーズ』
  踏み込んでから引いた足を斜めに。
  身体は倒さない。
  膝だけ曲げる。
  
  拳はアタマの前に。
  そこから弓を引くようなポーズ。
  (ボディービル!?)
  
  『やっこさん』
  忍者のように壁を押せ!
  壁を押せ!
  腰を落としてバッ!と手を広げる。
  
  『太もも叩き』
  膝をビシッ!と叩く。
  掌はグルッと巻く。
  小指を見るような感じ。
  
  ここで終了のチャイム。
  
  *ソーランはムズカシイ。
    1つ1つの動きにこだわらないとイケナイ。
    まず自分自身が出来ていないのがそもそもダメですね。
    これから・・・・です。(^^;)