読書
    西郷竹彦先生  
   

 


   
   教師になって1年目、西郷先生のことを知りました。
   『文学の読み方・教え方』(部落問題研究所)を手にしました。
   「だからわるい」の解釈を読み、驚きました。
   どうして、こんなことが考えられるんだ…
   どうして、こんなに深くよみとれるんだ…
   ※西郷先生の背景は、このときわかるはずもありませんでした。
   文芸理論はすごいです。
   国語を学ぶなら、一度は勉強すべきだと思います。
   シャープな切り口、着眼は、すごいです。
   文芸理論を知っているか知らないか…大きな差がつきます。
   たとえば、視点論をしっているかどうか…
   作品の読み方が違ってきます。
  
   教師2年目から、何年間か分析批評もやりました。
   深さという点で、遠く西郷文芸学に及びません。
  
  『教師のための文芸学入門』(明治図書)もよかったです。
   わかりやすいです。
   著作集、その他いろいろな本を買いました。
   とにかく、教材研究という点では超一流でしょう。
   ※授業とは別物です。
  
   私の授業は、大きく変化していきます。
   文芸理論を取り入れて、解釈します。
   ここからが、文芸研の方々と違います。
   文芸理論を、どう活かすか
   理論と授業は、違うのです。
   どう具体化するか… 
   私の場合は、
   ・指名なし発言(授業の形)
   ・途中でのゆさぶり
   に焦点をあてました。
   発問で進める授業は、あまりしませんでした。
  
   文芸理論を学んだ子どもたちは、自ら歩き始めます。
   『やまなし』では、平均60枚以上の解釈文を書きました。
   『ごんぎつね』では、半数の子が100枚以上書きました。
  
   ぜひぜひ、西郷文芸学を学ぶことをおすすめします。