子どもを育てる原理・原則

潜在意識を変える
長所を伸ばす
 
 潜在意識を変える


 わからない子、できない子がいます。
 いくらやっても効果がない と思ったことはありませんか。

 このような子は、穴のあいたバケツ状態なのです。
 穴をふさがなければ、どんなにいい指導をしても効果はありません。
 大切なことは、子どもをやる氣にさせ、そのやる氣を持続させることです。
 これが、90%をしめると思います。
 いえいえ、99%でしょう。

 書くと簡単そうに見えますが、実行するとなると難しいですね。
 そのときはやる氣になるけど、いつの間にか元に戻ってしまうことはありませんか。

 子どもががらっと変わることがあります。しかも、元に戻らないのです。消極的だった子が別人のようになります。
 これはどうしてでしょうか。
 
 それは、潜在意識が変わったからです。

 子どもの潜在意識を変える

 潜在意識が変わらない限り、何度も同じこと(この場合、失敗)をくり返します。
 いつも「あれだけやったのに…」で終わってしまうのです。
 
 潜在意識を変える

 潜在意識を変えるために有効なのが、暗示です。

 暗示
 暗示には、他者暗示と自己暗示があります。
 
 教師が「君はできる」「あなたはやさしい子だ」というのが他者暗示です。
 他者暗示は、たくさんあります。親、教師、友だち、知人、本、手紙、テレビなどもそうです(知らないうちに影響を受けていることもあります。コマーシャルなどは、その典型でしょう)。
 新聞も同様です。
 どうして、悪いことばかり書くのでしょう。
 あれを読んでいると、「世の中悪い」と思ってしまいますね。
 典型的な他者暗示です。

「私はできる」
「私はうまくやることができる」
「私はやさしい」
と自分にいい聴かせるのが自己暗示です。
 ただし、「私はできない」「私はだめだ」「また失敗するかもしれない」といった負の暗示ではありません。当然のことながら、プラスの暗示です。
「おまえは、だめな子だ」
「どうせ失敗するに決まってる」
「やっても無駄」
というように親や教師にいわれると、だんだんだめな子になってしまいます。
 だから、私たち教師は負の暗示をかけてはいけないのです。
 プラスの暗示をかけましょう。
「君はできる」
「あなたはやさしい子だ」

 くり返しくり返し真剣にいいましょう。
 教育とは、暗示でもあります。
「君はよくなる」
「君は伸びる」
といい続けることです。
 
 
 
 


 長所を伸ばす
 
 子どもを指導するとき、どのように指導したらいいでしょうか。
  1 長所をほめる
  2 短所をなおす
  3 1と2を合わせておこなう
 
 2は確実に失敗します。
 一般的には、3でしょう。

 子どもをよくしようと思ったら、1です。
 1しかありません。
 特に初期段階では。
 2と3は、確実に失敗します。

 長所に目を向け、ほめまくります。
 そうすると、子どもは変わります。
 短所を自分で直すようになるのです。
 不思議なことですが。
 自然治癒力ですね(笑)

 問題は、教師が徹底できるかどうかです。
 人間、どうしても短所に目がいってしまいます。
 いいところは、探さないと見えません。
 見つけようとしなければ見つかりません。
  
 教師自身が問われるのです。
  
 1がいいと納得するまでには、時間がかかります。
 1がいいと実感するまでには、時間がかかります。
 私の場合、10年以上かかりました。
 
 実感できないと、子どもは変わりません。