具体化する力 




  具体化する力

   ある学級をに参観に行きました。
   私の友人の学級です。
   親友であり生涯のライバルです。
   
   2年生の子どもたち。
   普通の2年生とは、まったく違っていました。
   全員が発言します。
   きれいな声で音読します。
   表情が豊かです。
   計算が速いです。
   絵もすばらしいです。
   給食準備、後かたづけ、掃除もすごいです。
   無駄がありません。
   おしゃべりしません。
   子どもたちはゆったり動いています。
   しかし、ゆったりしていながら速いのです。
   動きが。
  
   いろいろ見ました。
   2年生でもここまでできる
   子どもの可能性を示してくれました。
   
   教師の力量ですね。
   ここまで子どもの力を引き出せるのは。
  
   午後は、百人一首をやりました。
   なんと、6年生との試合です。
   その学級は、5年生のときから百人一首取り組んでいます。
   約1年半のキャリアがあるのです。
   市の大会で上位に入っている子、優勝する子もいるそうです。
   ところが…
   2年生と1対1で対戦したのですが…
   
   一人も勝てませんでした。
   27人中、3人が引き分け。
   24人が2年生の勝ち。
  
   それも、圧勝がほとんど。
   手も足も出ない
   という感じでした。
  
   2年生は、百人一首を始めてわずか3か月。
   この差は、どこからくるのでしょうか。
  
   6年生が圧勝。
   これならわかります。
   しかし、結果は逆。
   2年生の圧勝。
   キャリア5分の1で。
  
   どう説明したらいいでしょう。
  
   6年生の子どもたち、担任の先生は、大ショック。
  
   そうです。
   次元が違うのです。
  
   よく、発達段階ということがいわれますね。
   「○年生だから」
   ともいわれます。
  
   これって、教師の力量抜きにいわれていることですね。
  
   子どもは変わります。
   教師の力量(理想を具体化する力)によって。
   まずは、自分の力をつけることが大切ですね。