意識の違い 


 

   
  意識の違い

   基礎学力づくり
   テーマは、意識。
   意識の違いがすべてを決める。
   このような話をした。
   たとえば、10マス計算。
  「5秒制限のときと3秒制限のときでは、何かが違うはずで
   す」
   1列5秒でできる人が、10秒制限だといわれたらどうす
  るか。
   氣が抜けるだろう。
   いつも(5秒制限)にくれべ、ものすごくゆとりがある。
   専門的にいうと、楽勝である。
   なめてしまうか、手を抜くか…
   いずれにせよ、今の実力は上がらない。
   抜きんでる人は、10秒制限といわれても、それに甘んじ
  ることはない。
   自分の中で、制限時間を決めるのである。
   今日は、3秒でやろう!
   できるできないは、問題ではない。
   自分でハードルを高くすると、何かが違ってくる。
   教師にいわれて高くする場合よりも、100倍効果がある。
  
   (例)
   ・10マス計算…3秒制限
   ・10マス計算(連続)…30秒制限
   ・なんのこれ式!…1分制限
  

  意識の違い 2
   
   意識レベルのトレーニング
   ・10マス計算…3秒制限
   ・10マス計算(連続)…30秒制限
   ・なんのこれ式!…1分制限
  
   さっそく実行する。
   できるできないは、問題ではない。
   自分で高い目標を設置し、挑戦することが大事なのである。
   はたして…
   制限時間を変えると、教室の空氣が変わった。
   3秒制限となると、半端ではない。
   相当な集中力がないとできない。
  
   10マス計算の連続は、新記録のオンパレード。
   ※といっても、3学期の記録の中でである。
   なんのこれ式! もよくなった。
   えらい違いであった。

   意識の違い 3
   
   意識レベルのトレーニング
   『ぞうれっしゃがやってきた』ライト版
   前半の歌2曲をカット。
   10分間の合唱構成である。
   杉渕学級の定番の新バージョン。
  
   『ぞうれっしゃがやってきた』は、昨年1学期に取り組ん
   でいる。
   2回目の挑戦である。
   ※その後、転入3人、転出1人。
   ・前回と違う役になる。
   ・短期間、短時間で、前回レベルを超える。
     ↓
   ・すぐにセリフを覚える。→台本なしでいう。
   ・自分の役のセリフは全部覚える。→欠席者の代役ができる。
   ・表現する。→いいかた、視線、表情など。
   ・工夫する。→自分で考える。
  
   1回目だからこれくらいでいいや ではないのである。
   緊張感が違う。
   ・本番だと思ってやる。
  
   いよいよ、練習開始。

   意識の違い 4
   
   意識レベルのトレーニング
   『ぞうれっしゃがやってきた』
   ・役割を変える
   ・短期間、短時間で、前回レベルを超える。
      ↓
   ・すぐにセリフを覚える。→台本なしでいう。
   ・自分の役のセリフは全部覚える。→欠席者の代役ができる。
   ・表現する。→いいかた、視線、表情など。
   ・工夫する。→自分で考える。
  
   初回の練習から、意識が違う。
   教師の要求が違う。
  「1回目だから〜」と考えるか「1回目から」と考えるか。
   決定的な違いであろう。
   ※教師の意識の違い。
   もちろん、無理な要求ではない。
   子どもたちの実態を把握した上での判断である。
   やみくもに要求しているわけではない。
  
   教師の要求が高いので、初回からヒートアップ。
   教室の空氣が違っていた。
  「あとで、実際にやってみます。練習時間は、1分」
  「えーっ」
  「それじゃ、1分1秒」(笑)
   3分間練習させる。
  
   3分後、実際にやってみる。
   初回からよい子が多かった。
   半数以上がよかった。
   逆に、棒読みの子。
   表情がない子もいた。
   ※これが普通。
  
   2回目はどうなるだろうか。
  

   意識の違い 5
   
   意識レベルのトレーニング
   『ぞうれっしゃがやってきた』
   ・役割を変える
   ・短期間、短時間で、前回レベルを超える。
      ↓
   ・すぐにセリフを覚える。→台本なしでいう。
   ・自分の役のセリフは全部覚える。→欠席者の代役ができる。
   ・表現する。→いいかた、視線、表情など。
   ・工夫する。→自分で考える。
  
   2回目の練習。
   1回目とは、段違いだった。
   やる氣を感じた。
   声量、迫力、いい方、表情など、すべてがレベルアップした。
   いい感じである。
   やはり、ある程度は回数を重ねる必要がある。
   自分だけのセリフを考えても、うまくいかないのである。
   自分のセリフは、「流れの中でいう」という意識がないと
  うまくいかない。
  
   単独ではないからである。
   このへんのことをつかむのに、ある程度の回数が必要なの
  である。
   私のしていることは、よくなった子をほめること。
   純粋にほめている。
   全員がその子のレベルになったら、すごい。

   意識の違い 6
   
   2月4日の発表が迫ってきた。
   目玉の一つが、全校発表である。
   衝撃を与える発表になるだろう(笑)
  
   今日は、音楽の先生に依頼され録音。
   『ビリーブ』今回は、今までにない歌い方。
   ※どのように歌うかは、当日まで秘密。
   マスターテープをつくるのに、5年生が指名された。
   各学年、ばらばらで練習する。
   合わせるのが難しいのである。
   マスターテープがあれば、ぐっとやさしくなる。
   それに合わせて歌えばいいからである。
  
   録音は、一発でオーケー。
   その集中力は見事であった。
   やはり、意識が違う。
   

   意識の違い 7

   
   2月4日の発表が迫ってきた。
   杉渕学級は、午前中から授業を公開する。
   その一つに「表現」がある。
   練習を始めて3日目。
   意識の違いが、形となってあらわれる。
   1日目は、それほどの差はない。
   初日からいい子は、かなり意識が高くなっている。
   私の指導がなくても、かなりいい線いくだろう。
   自分で努力、工夫するからである。
   1日目さほどでもない子が、2日目になると別人になる。
   私のアドバイスを聴き、家で練習してくるのである。
   ・アドバイスを聴く素直さ
   ・すぐに練習する実行力
   逆に、
   ・アドバイスされても真剣に聴かない
   ・練習しない
   子は伸びない。
   当然だろう。
  
   結果は、恐ろしいほどにシビアに出る。
   人生の縮図である。