かけ算の指導  


 

   
  
  かけ算の指導

 ある人へのアドバイス

 わり算をやっているようですね。
 3年の算数で、わり算は天王山です。絶対に勝たなければなりませ
ん。
 ここで負けると、きつくなります。4年になったら、完全に落ちこ
ぼれます。
それくらい重要です。
 
 私としては、九九からやったほうがいいと思います。

  1 九九(1つの段10秒以内でいえるようにする。)
  2 逆九九(×9、×8というように、反対からいわせます。こ
    れも10秒
        以内。)
  3 アトランダム九九(たとえば 3×6というように問題を出
    します。口答で。1秒以内に答えられたら合格です。)


 この段階を踏んでやってみてください。
 氣が遠くなる指導です。そして、A子さんがどこの段ができて、ど
この段ができないかを把握してください。
 得意なところを増やしていくようにしてください。カードをつくっ
てください。
 表に 5×4  裏に答えを書きます。ぱっといえるもの、いえな
いものに分けてください。
 0の段から9の段までつくってやってみてください。アトランダム
に出題してください。
 おそらく、想像を絶する結果となるでしょう。

 九九をやらないと、いくらわり算をやってもダメです。トラップが
できないのに組織プレーをするようなものです。

 並行して、わり算も指導してください(もう三学期で時間がないの
で)。

 その際、簡単なものをやらせてください。たとえば、10割る2と
か。すぐできるものをたくさんやらせてください。

 口答で。式を書いて、筆算で。これも3つの段階があります。

 つまり、口で言うのと、書くのと、手順を踏んで書くのとの3つで
す。
 おそらく、A子さんは書くことにも時間がかかると思います。

 頭の回転が速くなっても、ハンドスピードが遅いままでは、結果的
に速くなりません。

 私の経験です。ハンドスピードがついてくると、すべての行動が速
くなります。
 こううまくはいかないかもしれません。でも、かなりの効果がある
と思います。

 焦ったら負けです。
 簡単なところを繰り返しやる。10秒でできたら、9→8→7とタ
イム制限を厳しくしていきます。苦手は何とか10秒で。得意なところは5秒くらいまでは
いきます。即答できるまで、繰り返してください。ゲームのように。

 根比べです。
 でも、少しできるようになると、楽しくなります。もっとやってみ
ようかなという氣になります。
 やる氣が出てくれば、しめたもの。
 実力は飛躍的に伸びます。