子どもにかける言葉  


 子どもにかける言葉

 その子にかける言葉は、毎日違うはずです。
 また、その子を見る視点があれば、ちょっとの変化を見てほめたり
次の課題を示唆したりできると思います。
 たとえば、取りかかりの遅い子。
 私は、時計を見るか、ストップウォッチをもつかして、タイムを計
ります。「はじめます」といってから、どれくらいの時間で動き出すか。
 遅い子の場合、短縮するように指導します。
「昨日は、用意をするのに1分かかったけど、今日は58秒、2秒も
 速くなりましたね」(多少のはったりも有効)
なんていいます。
 子どもはビックリします。
「昨日は、できなくても黙っていたけれども、今日は、友だちに聴こ
 うとしたでしょう。ちょっと、うごいたもの。明日は、立てますよ」
「昨日は、イコールをそろえて書いてなかったけど、今日はそろって
 いますね」

 子どもに、ノートをもってこさせるのもいいですね。
 スピーディーにコメントします。いずれも、昨日(前時)とくらべ
てです。
 私の場合、イメージで記憶します。右脳を使う?のかな?
 その子を指導するとき、前時のフィルムを見るのです。
「おーい、杉渕くんのノートこんなによくなったよ」
と紹介することもあります。

 まあ、いろいろとやってみましょう。
 子どもが教えてくれます。いつも、「この子には、どう教えたらい
いか」「どんなことをいったら、やる氣になるか」など、考え続けて
いるのです。やっているとは思いますが。
 最近、字をものすごく雑に書いていた子が、驚くほど丁寧に書くよ
うになりました。
 続けて指導していると、いつかはできるようになるものです。

 私は、厳しく怖いので有名です。だから、はなまる、(^O^)ちゃん
マーク、ちょうちょう(いずれも、最高レベルの評価)をもらうと、
ものすごく喜びます。「いいな」周りの子が、自然と集まります。ほ
められた子は、パワーアップします。
 基本的には、ほめることでしょう。
 ただし、タイミングが問題です。

 ほめることはいくらでもあります。今日は、こんなシーンがありま
した。
「みーわ(あるこのニックネーム)、さいきんきれいになったね。よ
く発言する子は、美人になるんですよ」(笑)
「せんせい、ぼくは?」
「おまえは、だめだよ」(爆笑)
「だって、もとからかっこいいから」
「えへへ」
「こら、冗談を真に受けるんじゃない」(爆笑)

「先生、よく発言する子が美人なになるって本当?」
「もちろんですよ、発言することによって、表情がドンドンよくなる
んです。みーわを見てごらん。うつくしいな」(真顔でいう)
 みーわは真っ赤になりました。
 どこまでが本氣で、どこまでがじょうだんでしょう。
 全部、本氣なんです。