校内研 公開授業 


 


   久しぶりの体育

   5月11日は、校内研。
   授業者は、私である。
   同僚のリクエストで、体育の授業を公開することになった。
   11日…連休明けである。
   4月29日〜5月1日 三連休
   5月2日       全校遠足
   5月3日〜5日    三連休
   5月6日       授業
   5月7日〜9日    三連休(※9日は、開校記念日)
   5月10日      授業
   5月11日      研究授業
  
   という日程である。
   指導案なしだといいのだが、そうもいかない(笑)
  
   杉渕流の体育、久しぶりの公開である。
  
   リクエストは、マット運動。
   以前だったら、連続技を取り上げた。
   同志会にも通っていたことがある。
   大貫さん、戸田さんに、いろいろ教えていただいた。
   しかし…指導要領が変わり…
   連続技→組み合わせ技 など、かなりの変更が見られた。
   前まわりを前転がりといったり(笑)
   できない子をできるようにするのではない。
   できないから、レベルを下げる。
   このような発想では、子どもは育たない。
   現状を見れば、うなずけるだろう。
   指導要領が変わっても、本質は変わらず。
   教育とは、子どもを伸ばすことである。
   その子の可能性を最大限引き出すことである。
   このように、考えている
  
   上の考えに基づいて授業をおこなう。
   体育も同様である。

   問題はチャレンジタイム

   校内研に向けて取り組んでいる。
   問題は、チャレンジタイムである。
   新河岸小の研究授業は、60分で構成されている。
   チャレンジタイム(15分)+45分の授業である。
   体育だと、移動する時間がかかる。
   これを何とかしなくては…
  
   チャレンジと授業の間を5分とってもらうか?
   いろいろ考えた。
  
   結論は、「体育館でおこなう」である。
   しかも、ただのチャレンジタイムではない。
   肉体チャレンジである。
   普段やっているもの+体力づくり。
   読み書き計算+体育である。
  
   まだ、しぼり込んでいない。
   どのように構成するか。
   笑えることは、確かである。

   ユニット授業を提案する

   校内研に向けて取り組んでいる。
   45分の授業は、体育。
   内容は、盛りだくさん。
   ・SOHRAN
   ・長なわ
   ・ボールコントロール
   ・マット運動
    予備
    前まわりバリエーション
    技に挑戦
    集団で
   ・まとめ
   ・班対抗リレー
  
   計画立案の段階で、もう少し整理することにした。
   リレーは、おまけとして授業後実施。
   または、今回の授業ではカットする。

   実践的、実戦的授業を

   校内研に向けて取り組んでいる。
   45分の授業は、体育。
   盛りだくさんの内容である。
   45分でどのくらいのことができるか。
   内容、運動量、密度、子どもの変容などを見ていただく。
  
   体育の授業を見る。
   多くの場合、変容が見られない。
   ただやっているだけ。
   子どもたちは、楽しそうである。
   しかし、上達していない。
   認識も深まっていない。
   ※私の見た授業に関してだが…
  
   それから…
   普段の授業では不可能な場の設定。
   研究授業でしかしない…
   まねする人はいないだろう。
  
   上記のことを考えて、授業を創っている。
   実践的、実戦的な授業を。

   ようやく形が

   校内研に向けて取り組んでいる。
   45分の授業は、体育。
  
   ようやく、形ができてきた。
   指導要領がかわるたびに、現場は右往左往する。
   今回は、どうなのだろうか。
   26歳のとき、体育の研究授業をおこなった。
   厚さ300ページを超える冊子(指導案&授業記録)をつ
  くった。
   それと、今の教科書をくらべると…
   比較にならない。
   昔は、連続技という用語を使っていた。
   その後改訂され、「組み合わせ」となった。
   今は、よくわからない。
   以前よりは、ちょっとよくなった感じもする。
   まあ、名称が変わってもやることは同じ(笑)である。
  
   今回は、2部構成。
   前半は、体つくりの運動、後半は、器械運動である。
   ・体つくりの運動(15分)
   ・マット運動(30分)
  
   全部で、9回 ※メインのマット運動は6時間扱いである。

   体つくりの運動
   
   体力を高める運動ということで進めている(笑)
   内容は、
   ・SOHRAN
   ・長なわ
   ・ボールコントロール
   の3つである。
  
   マット運動
   
   まだまだ、感覚づくり。
   私の専門であるが、それほど力を入れていない。
   歴代杉渕学級の中では…
   今年度力を入れたいことの1つである。
   ・ブリッジ
   ・前まわり系
   ・側転
   ・ハンドスプリング
   ・連続技
  
   どこまでせまれるか。

   ◆SOHRAN
   杉渕学級の定番。
   いわゆる南中ソーランである。
   それをアレンジしたもの。
   かなりハードである。
   3分30秒全力で踊ると、くたくたになる。
   杉渕学級は、まだ1〜4番まで通す力はない。
   もちろん、ただ踊るだけならできる。
   1つひとつの動きをきちんと決めて踊ることは、これから
   の課題。
   スタミナも同様である。
   久しぶりに取り組む。
   どこまでできるか。
  
   ◆長なわ
   知り合いに、長なわに取り組んでいる人がいる。
   その学級は、5分間に500回以上跳ぶ。
   初めて見たときは、そのスピードに圧倒された。
   スゴイの一言である。
   全国では、3分間が定番らしい。
   すごい学級は、3分で400回跳ぶとか…
   杉渕学級は、そこまではやらない。
   私が進めているのは、1分間跳びである。
   短時間にできるからである。
   運動会の全校競技でやろうと思っていた種目である。
   ※体育主任でなくなり、まだ実現していない。
   前杉渕学級(2年生)の最高は、1分で92回だった。
   今回は、男女別でおこなう。
   男子は、一人ものすごく厳しい子がいる。
   どうカバーするか
  
   ◆ボールコントロール
   バスケットボールの予備運動である。
   ※体育のメインである。
   ハンドリング、ドリブル、シュートなど。
   現在研究中。
  

   マット運動
  
   私の得意とするところ。
   歴代杉渕学級は、かなりのところまでいっていた。
   バック転、前宙などなど。
   神津へいってから、トーンダウン。
   久しぶりに、本氣を出すかというところである。
  
   苦手な子もいるので、簡単なところから始めたい。
   得意な子は、より高度な技へ挑戦させたい。
   指導要領は、最低ラインなのだから(笑)
  
   今回のメインは、「大きな前まわり」
   腰の角度を大きくし、足を伸ばしてまわる。
   このような前まわりである。
   できるようになった子は、
   ・跳び前まわり
   ・飛びこみ前まわり
   ・前方宙返り
   まで発展させたい。
   
   苦手な子は、回転して立つ というところまではもってい
  きたい。
  

  マット運動
  
   大きな前まわりだけを取り上げると、苦しくなる。
   実態調査をしてみると…
   ・大股歩き→前まわり
   ・ケンケン→前まわり
   いずれも、いまいち。
   思ったほどの効果がない。
   それより、箱を飛び越えての前まわりがいい。
   これは、効果的だった。
   やはり、子どもの実態によって違う。
  
   ◆前まわりのバリエーション
   楽しみながら上達させるために、いろいろな前まわりをや
  らせる。
   ・ペア 息が合わないと難しい。
   ・グループ 6人で前まわり。
   腕を組んでまわる。
   これまた、難しい。
  
   動物歩き→前まわり
   うさぎ跳び→前まわり
   うさぎの足打ち→前まわり
   馬跳び→前まわり
  
   前まわり→前まわり
   前まわり→ジャンプ
   前まわり→片足立ち
  
   などなど。
   前まわり自体をちょっと変えるもの。
   前まわり→□
   □→前まわり
  
   技をつなげるもの。

   校内研公開授業予定

   11日(水)午後1:30〜  体育館にて
  
   ◆チャレンジタイム(1:30〜1:45)
    ・計算…10マス計算
    ・音読&漢字…漢字リピート
    ※チャレンジタイムの体育バージョンです(笑)
  
   ◆体育の授業(1:45〜2:30)
    
    体力つくりの運動
    ・SOHRAN
    ・長なわ
    ・ボールコントロール
  
    マット運動   大きな前まわり
    ・予備運動
    ・前まわりバリエーション
    ・大きな前まわり
    ・連続技
    ・発展技
    ・まとめ
  
   ◆協議会(2:45〜4:00)
  
    の予定です。
  

   いよいよ本番

   いよいよ、公開授業です。
   連休の多くは、授業準備に費やしました。
   しかし…肝心の授業ができません。
   10日、二次に入りました。
   ・SOHRAN
   ・長なわ
   ・ボール(ハンドリングとシュート)
   の調整。
  
   マット運動は、流れを決めました。
   1 感覚づくり(予備運動)
    うさぎの足打ち、カエル倒立、ブリッジバリエーション
    アンテナ→立つ
    2人組のまえまわり、班全員で前まわり。
  
   2 前まわりバリエーション&つなぎ
     ・前まわり片足立ち
     ・前まわり考える人立ち
     ・前まわりジャンプ、V字ジャンプ、1回転など
     ・前まわりV字バランス(これが難しい)
     ・前まわりからバランス
     ・前まわりから側転
     ・ジャンプから前まわり、V字、1回転
     ・大股歩きから前まわり
     ・ケンケンから前まわり
     ・馬跳びから前まわり
     ・側転から前まわり
  
   3 大きな前まわり
     ・人越え前まわり
  
   4 発展技
     ・跳び前まわり
     ・飛び込み前まわり
     ・ハンドスプリング(おまけ)
  
    などです。
    喜んでやっていました。
    重量級の子どもたちも、足を閉じて立てそうなところま
   できました。
    さて、本番は?

   公開授業当日
  
   体育朝会。
   並び方、きをつけ、やすめ、行進などの練習。
   
   基礎学力づくり
  
   ◆熟語を使っての文づくり(教科書)
   3つの熟語を使って、短文をつくる。
   これは、おもしろい。
   ・関連性あるものを3つ
   ・アトランダムに抽出
  
   関連性あるものを選ぶ選択能力が問われる。
   その力を養うのに適している課題である。
  
   アトランダムに抽出したものを結びつける。
   関連づける能力。
  
   2つの観点から迫る。
   今後使えそうである。
  
   ◆太子の仕事
   ・太子の志
   ・太子の発想
  
   十七条の憲法から、何がわかるか。
   班学習。
  
   

   4校時は、交通安全教室。
   以前に比べると、全体的に聴く態度がよくなっている。
   集中して1時間聴いていた。
   しかし、ここで問題発生。
   なんと、お巡りさんの話が延びたのである。
   15分オーバー。
   終わったのは、12時35分。
   授業開始は、午後1時30分である。
   給食を食べて、着替えて、帰りの支度をして準備する。
   掃除もある。
   55分ではきつい。
   この15分のロスは大きかった。
  
   体育館のセッティングをする。
   マットをセットしておく。
  
   給食を食べる。
   着替え、帰りの支度。
   掃除。
   体育館へ。
   セッティングの続き。
  
   ミーティングをする。
   本番初めてやることもたくさんあるので、少し説明をする。
   
   アップ。
  
   いよいよ、本番。

   ◆チャレンジタイム

   この日は、肉体チャレンジ。
   オープニングは、漢字&音読から。
   漢字リピート 1〜10番までを全員で読む。
   体育館中によく響いた。
  
   10マス計算
   班対抗リレーをする。
   走っていき、10マス計算をする(1列ずつ)。
   コーンをまわって戻ってくる。
   はやく10列終わった班が優勝である。
   初めてやったので、とまどっている子もいた。
   教室では簡単にできることが、難しくなる。
  「あせっちゃって、速くできなかった」
   などなど。
   走るという要素が加わると、とたんに難しくなるらしい。
  
   歴人カルタ
   マット上でブリッジ→走る→カルタをとる→コーンをまわ
  って戻る。
   これまた、珍プレー続出。
   あせって、札を見つけられない子。
   間違った札を持ち帰った子。
   普段は、考えられないミスである。
  
   百人一首
   「五色百人一首」ピンクの札。
   マットの上で前まわり→走る→札をとる→コーンをまわっ
  て戻る。
  
   漢字リピート
   最後は、腹筋。
   V字バランスしながら、漢字リピートを読む。
   班ごとにおこなった。
  
   全部終わるころには、息がはずんでいた。

   続いて、体育の授業。
   ユニット授業の連続、杉渕スペシャルである。

   ◆SOHRAN
   久しぶりのSOHRAN。
   わずかに練習は3回。
   まだ、体の切れ、動きなどは戻っていない。
   転校生は初めての挑戦。
   これから、また少しずつ練習する。
   6月の学校公開で披露する予定。
  
   ◆長なわ
   実践を見た指導主事の先生が(協議会で)いった。
  「世田谷は、長なわに取り組んでいます。5分で何回跳べる
   か。
   水準は、1分間に100回です」
   これが、一流レベルである。
   私の知り合いの学級、5分で600回という大記録を持っ
  ている。
   私が見たのは、5分で500回のときだった。
   それでも、ものすごい衝撃を受けた。
  
   杉渕学級は、ほど遠い(笑)
   これからである。
   うまく跳べない子がいる。
   そのため、その子のところで必ずひっかかる。
   一度ひっかかると、10回分くらいロスをする。
   調子よくいっているときは、1分で130回くらいのペー
  スである。
   問題は、うまく跳べない子の上達である。
   この日は、奇跡が起きた。
   なんと、流れの中で跳べるようになったのである。
   今までは、その子の番になると、
   ・極端に回すスピードを落とす。
   ・空回しが4〜5回
   それでも、跳べないことが多かった。
   この日は、流れを切ることなく跳ぶことができた。
   前を知っている人にとっては、奇跡である。
   その子は、思わず泣いた!
  

   ◆ボール
   ハンドリング
   ・八の字
   ・アラウンド・ザ・ワールド
   ・ドリブル
   ・スクエアV
   ・その他いろいろ
   シュートゲーム
   班対抗でおこなう。
   ランニングシュート30秒で何本入るか。
   シュートは、入らないと意味がない。
   1班と2班、3班と4班、5班と6班が、それぞれペアに
  なっている。
   片方がシュートするとき、片方は、カウントする。
   ・シュート回数
   ・入った回数
   それを、分数であらわすのである。
   時間があれば、%であらわす。
   平均も出すことができる。
   算数の勉強も兼ねている。
   ※今回は、時間の関係で算数的要素はカット。
   今までの最高は、23回。
   現在、アベレージ20回を目標にしている。
   だいぶ上手になってきた。
  
   これらは、いずれおこなう「バスケットボール」の布石で
  ある。
   頂点は、球技大会。
   3学期におこなわれる球技大会に向けて、今から少しずつ
  練習。

  
   マット運動
  
   いろいろな前まわり
  

   チャレンジタイムで、アップは済んでいる。
   肘、肩などのストレッチ。
  
   ・うさぎの足打ち
   ・カエル倒立
   ・前まわり
   ・2人組で前まわり
   ・班全員で前まわり
  
   ブリッジ
   苦手な子は、ブリッジのみ。
   そうでない子は、足あげ、歩きなど。
  
   前まわりのバリエーション&つなぎ
  
   ・前まわり→片足立ち
   ・前まわり→ジャンプ
   ・前まわり→バランス
   ・前まわり→V字バランス
  
   大股歩き→前まわり
   人を飛び越えて前まわり
   
   フラフープくぐり
   これは、大ヒット。
   今の杉渕学級に合っている。
   人飛び越えより、数段いい。
   前まわりが、がらっと変わる。
   言葉でなく、教具そのものの力か?
  
   もうすぐきちんと立てそうな子がいる。
   次の時間には、さっと立てるようになるだろう。