校内研 若手の養成



 若手の養成

   2年生の先生方が授業を公開しました。
   授業づくりでは、若手の先生にかかわってきました。
   
   「100より大きい数をしらべよう」
   具体物をペアで数えさせました。
   プリンカップ、安全ピン、ストローなどなど。
   どの子も集中して数えていました。
   こんなに静かなこの子たちを見るのは、初めてです(笑)
  
   どのペアも、10のまとまりを使っていました。
  
   発表です。
   どのように数えたのか、どんな工夫をしたか…
  
   これは難しかったようです。
   言葉にするのは、まだ難しいようです。
   急に授業が重くなりました。
   教師が同時通訳したり、まとめたりした方がよかったと思います。
   これは、これからの課題でしょう。
  
   よく準備された、いい授業でした。
   何より、子どもたちが真剣に授業に取り組んでいました。

チャレンジタイム
   ・音読「お祭り」(北原白秋)
   ・漢字 カード
   ・計算 100玉そろばん
       10マス計算
  
   計算が苦手な子がいます。
   私がよく知っている子です。
   ※お兄ちゃんが杉渕学級にいるのです。
   兄と同じで計算が苦手です。
   超スローです。
  
   しかし、1年生のときとくらべると…
  「字になっている」
   昨年度1年生の担任だった人と、喜びました。
   1年生のときは、字でなかったのです。
   マスの中にも収まらなかったのです。
   それが、濃い字でしっかりと書いています。
   数字がきちんと読めます。
   本時だけを見れば、「一番計算が遅い子」でしょう。
   しかし、時系列で見れば違うのです。
   ・過去→現在→未来
   教育は、この3つの流れの中で子どもを見るべきだと思います。
  
  「集中している」
   計算しているのです。
   1年生のときは、ぼーっとしたり、きょろきょろしたり…
   計算外の行動をとっていました。
   きちんと計算しているだけですごいです。
   私と元1年生の先生は、感激して見ていました。

   その子は、1年生のころにくらべ驚くほど成長していました。
   しかし、一般的なレベルから見れば超スローです。
   どうして…というくらい遅いです。
   しかし…+9だけは速いのです。
   +9になると、一変しました。
   ・表情
   ・オーラ
   ・手の動き
   ・意識
   ・やる氣
   などなど。
   ガラッと変わったので驚きました。
   なんと、8秒でできたのです。
  「+9は、得意なんだよなー」
   いかにも得意そうな表情でいいました。
   なまいきー(笑)
   思わず笑ってしまいました。
   全部が、超スローではないのです。
   +9は、できるのです。
  
   他の段も同じようにすればいいのです。
   突破口が見えました。
  

   かかわり

   今回、若手の先生にかかわりました。
   ・実態調査
   ・その単元に入るレディネスづくり。
   ・具体物を使う。
   ・ペアでの活動。
   などなど、いろいろ考えました。
   教科書に入る前の指導です。
   教科書は、象さんを数えることになっています。
   アトランダムに並べられた象を数えるのは、むずかしいぞうー。
   
   子どもの実態から入る。
   あたりまえのことです。
   しかし、ともすれば、忘れがちになります。
   学期末になると、
  「この単元が終わらない」
   という人は多いです。
  「子どもに力をつけることができていない」
   という人は、少ないです。
   単元に入る前のレディネスづくり ある意味では決定的に大切です。

   レディネスづくりをしながら、教材研究。
   ・具体物の操作活動。
   基本中の基本ですね。
   とくに、低学年では大切です。
   今回は、ペアでおこないました。
   一人でやると、できない子が出てきます。
   グループでやると、お客さんが出てきます。
   ・参加する
   ・協力する
   いい単位が2人、つまり、ペアなのです。
  
   もっと、ペア楽習が使われてもいいですね。
   音読、歌、リコーダーなどなど。
   10マス計算でも、ペア楽習は絶大なる効果があります。
  

   何のための研究か?
  
   「子どもを伸ばすため」
   その通りです。
   しかし、現実はそうなっていないことが多いです。
   研究授業を進んで引き受ける人は少ないです。
   新河岸小の場合は、半強制(笑)
   全員が授業者ですから。
   1時間の授業がよければいい…という考えではありません。
   年間を通して「子どもを伸ばす」という考えで授業しています。
   研究授業は、前にも書いたように流れの中の1点なのです。
   ・過去
   ・現在…研究授業
   ・未来
  
   子どもたちを、4月からどう育ててきたか。
   どこまで育っているか→中間発表
   そして、これから、どう育てていくか。
   3点から語られます。
  
   その授業だけをいじくっても、あまり意味はありません。
   協議会で、きれいごとは御法度です。
   「自分だったらこうする」
   「このような方法もある」
   代案、新しい提案が出されます。
   建設的な協議会なのです。
   あえて、まとめはしません。
   それぞれ、各人で今後に活かすことを考えてもらっています。