教育は人にあり 


 
   教育は人にあり

   研究主任をしていたときのことです。
   もうすぐ高学年部会の公開授業。
   毎日授業を見せてもらっていました。
   音読の授業を見せていただきました。
   『地図のある手紙』(日本書籍 5年生)です。
   先生はがんばっているのですが…
   授業を聴いている子は何人いたでしょうか。
   ふざけ、おしゃべりなど。
   授業以前の問題が山積みされていました。
  
   この方は、以前私を批判していました。
  「子どもは伸び伸び育てるべきだ」
  「先生がこわいから、子どもはいうことを聴いている」
   しかし…ご自分は…
   学級崩壊寸前だったのです。
   口では何とでもいえます。
   教育は、おそろしいほどに結果が出ます。
   極力授業を見せなかったわけです。
  
   頼んで、途中から授業をさせていただきました。
   私が授業をはじめると、子どもたちの態度は一変。
   子どもたちは、集中しました。
   楽しみながら、ぐんぐんうまくなりました。
  
   授業者により、子どもたちの態度はがらっと変わります。
   どうしてでしょうね。
   担任の先生は、不思議がっていました。
   不思議でも何でもないんですけど…
  
   授業には、教師の力量が反映されます。
   ・人間力…人間としての生き方→子どもを引きつける
   ・指導力…可能性を引き出す指導
   ・専門力…知的好奇心の喚起
    ※「3つの修行」参照

   エネルギーの投入量

   先日、授業を公開しました。
   岡山から、5人の方がきてくださいました。
   三連休明け、運動会モード、暑さ…
   厳しい条件の中で、授業しました。
   
   私が伝えたかったのは、「エネルギーの投入量」です。
   どれだけ、教育にエネルギーを注いでいるかです。
  
   師匠にきていただいたことがありました。
   授業をしていただきました。
   感じたのはただ1つ。
   全力を出しているかどうかということです。
   私も、飛び込み授業であのような授業はできます。
   しかし…70歳をこえた方が全力で子どもと格闘している…
   その姿に圧倒されました。
   技術じゃない。
   氣迫、エネルギーの投入量で負けている!
   負けない自信があったところで、見事に負けました。
   それからです。
   毎時間全力を出すようになったのは。
  
   1時間終わると、くたくたに疲れます。
   
   でも、子どもの成長は
氣迫
エネルギーの投入量

   に比例するのです。