往復書簡 教材研究『わらぐつの中の神様』 |
わらぐつの中の神様 → わらぐつとは何か わらぐつの中の神様って何だろう 神様は、どこにいるんだろう くつの中にいる神様ってどんな神様だろう ●他のものの中にも、神様はいるのか。 どのわらぐつの中にも神様はいるのか。 雪がしんしんとふっています。 →いつのことですか→ 冬・真冬 場所はどこでしょう →よく降っている感じがするから雪がよく降るところ 雪国 →静か、暗い ●イメージをふくらませる。 「しんしんと」がポイント。 雪の降り方、いつから降っているのか、どんな雪なのか。 どのくらいつもっているのか。 マサエは、おばあちゃんといっしょこたつに当たりながら、本を読んでい →のんびり ごろごろ だらしない のんき ●ポイントは「いっしょに」 今夜は、お父さんはとまり番で帰ってきません。 → しつけにうるさいお父さんかもしれない ●この作品に父親は、かんけいない。 だから出てこないのではないか。 おふろ好きのおじいちゃんは、「この寒いのに━。」と、みんなに笑われな → 男の人は誰もいない 女だけの家 しかる人がいない マサエが大きい顔ができる ●おばあちゃんが話をするのに、おじいちゃんがいては困るのである。 あとは、お母さんが台所で夕ご飯の後かたづけをしている音が聞こえるだけ 風が出てきたらしく、まどのしょうじがカタカタと鳴りました。 雪がサラサラと雨戸に当たっては落ちていきます。 → カタカタ、サラサラという音が聞こえるぐらい静か 雪が音を吸収している 平和な感じ 家の中が閉ざされている感じ 当たっては、落ちていきます、の「は」が書いてあるから 切れ目なく、雪が降り続けている どんどん降っている 積もるような降り方をしている ●さきほどの「しんしんと」と重なります。 マサエは、ふと思い出して、台所のお母さんをよびました。 → 今まで忘れていた 今まで本に夢中だった 突然思い出した ずっと気にしていたわけではない よびました、と書いてあるので、自分から行っていない めんどくさがり ものぐさ こたつから出たくない お母さんは働いていて、自分はごろごろしているのに全然平気 気を遣っていない ●スキー靴のことについて、意識がない。 当事者認識がない。 誰かにやってもらえると思っている。 「お母さん、わたしのスキーぐつ、かわいてる。あした、学校でスキーの日 → 大きい声 台所のお母さんに聞こえるように 呼びつける感じ とがめるような感じ 遠慮していない、偉そう 生意気 他人事のようだ ●キーワードは、当事者認識。 まるで、自分のことではないようにいっている。 いつもそうなのか。 お母さんが、水音を立てながら答えました。 → 働く手を止めない 忙しい 慣れているので、無意識に手が動く 働き者 「おや、あしただったの。それじゃ、もう一度見てごらん。さっき、新聞紙 → 面倒見がいい ほったらかしのスキー靴に、きちんと新聞紙を丸めて入れてあげている 優しい よく気がつく マサエ自分でしなさいよ!とか言わずに、黙ってしてあげているところ スーパーお母さん いつも、こうやってマサエの面倒を見ている スキー靴だけでなく、体操服や給食のエプロンなど、忘れ物をしない → もし、みんなのお母さんだったら、ほったらかしのスキー靴があった → もう!自分でちゃんとかたづけなさい!! いいかげんにしなさい 何も言わずに、そのまま放って置かれる 次からスキーに行かせてもらえない ●いつも、してあげているのか。 それはやさしさか、甘やかしか。 マサエは夕方まで、友達と近くのおかでスキーをしていました。 → ぎりぎりまで遊んでいる たぶん学校が終わってから、夕方までずっと遊んでいた 元気 家の手伝いも何もしていない 毎日、こんな感じ 今日は一度しか転ばなかったので、スキーぐつもズボンも、そんなにぬれな → スキーがかなり上手 毎日している 小さい頃からしている 雪国の子らしい 帰ってきて見たら、やっぱりいつものようにぐっしょりになっていたのです。 → それだけ、長時間すべっていた こけても、濡れたまますべっていたので、広がった 家に帰るまでは、気にならないぐらい、夢中ですべっていた 「かわいてるといいけどな。あんなにおそくまで、すべってなきゃよかっ → 自分のやったことに後悔しているけど、どこか他人事の感じ ふてている 自分が悪いけど、あまり認めたくない マサエは、一人でそんなことを言いながら台所へかけていって、 しきいに立てかけてあるスキーぐつから、しめっぽい新聞紙の玉を五つ六 「うへえ、冷たあい。お母さん、どうするう。」 → 自分ではどうしていいか分からない 困った事があると、すぐお母さんに聞く 人に頼る 自分で何とかしようともしていない お母さんが、いつも何とかしてくれているので、癖になっている すねたように言う 甘えたように言う 怒ったように言う 「新しい新聞紙とかえてごらん。ひものところも、しっかりとくるむよう → 優しく教えてあげているのがすごい ちゃんと、やり方も教えてあげている 自分の台所の仕事もしながら、丁寧に言っている マサエの心配を取り除くような言い方をしている いつものことだから、慣れている うるさい!とか言わない → もし、みんなの家だったら?? → もし、怖いお母さんだったら? → 今忙しいから、後で!! もう、うるさいなあ 自分が悪いんでしょ、自分で何とかしなさい 自分で考えなさい 「かわくかなあ。なんだか、まだびしょびしょみたいだよ。」 → 不安 心配 かわかなかったら、明日スキーが出来ないじゃない どうしたらいいの、そんなのつまんないよ すると、茶の間のこたつから、おばあちゃんが口を出しました。 → 今まで、やりとりを聞いていた 聞くに堪えかねて、口を出した → 言いました、と口を出した、の違い 口を出す、は意見を言う、といった感じ 物申す ちょっと待った!! 「かわかんかったら、わらぐつはいていきない。わらぐつはいいど、あっ → 心から言う マサエの事を思って にこにこしながら それが当然、と言った言い方で ●急に思いついたことか。 いつかいおうと思っていたことか。 「やだあ。わらぐつなんて、みったぐない。だれもはいてる人ないよ。だ → バカ言ってんじゃないわよ そんなの、履いていけないわ みんなにバカにされるに決まってる 私にそんなのを履けって言うの? 今まで、そんなの履いて来た人、見たことない ●わらぐつの何を見て「みったぐない」といっているのか。 マサエは、大きな声で言いながら、 → 強く拒否 断固、拒否 冗談でしょーーっておばあちゃんをバカにしている たんすのそばに重ねてある新聞紙を取ってきて、くるくる丸めては、せっ → せっせと → 怠け者のマサエが、とたんに働きだした → わらぐつを履かされるのが嫌 この調子で、明日かわいていなかったら、わらぐつを履かされそう → ぎゅうぎゅう → 力が入っている 意地でもかわかしてやる!! おばあちゃんの言ったことにイライラしている そんなこと言ってる暇があったら、手伝ってよ!! 八つ当たり → みんなも、マサエのような事がありませんか。 学校の用意が出来てないときや スポ少の用意が出来ていなときに おばあちゃんが、また言いました。 → マサエのいつもの性格からして、わらぐつなんか履かないのは分かっ → 今、どうしてもマサエに伝えたい いつもは、しつこくないけど、ちょうどいいタイミングだ、マサエに 「そういったもんでもないさ。わらぐつはいいもんだ。あったかいし。軽 → わらぐつの機能を言っている 見た目ではない わらぐつの履物としての働き 「わらぐつの中に、神様だって。」 → くすっと笑って 何言ってんの?とバカにして びっくりして あきれて マサエは、新聞紙の玉をすっかりつめこんでしまって、こたつへもどっ → 寒いので、すぐこたつに戻る こたつがいつもの定位置 「そんなの迷信でしょ、おばあちゃん。」 → 決めつけたように言う はいはい、分かりましたよ また、始まった 「おやおや、なにが迷信なもんかね。正真正めい、ほんとの話だよ。」 → にこにこしながら マサエに何を言われても、怒らない 丸い性格 マサエを怒らさずに上手に、話を持っていく おばあちゃんは、まじめな顔になって、めがねを外しました。 → 今までしていたことをやめる 真剣に 本気で話す心構え 「それじゃあ、ひとつ、わらぐつの話をしてやるかね。わらぐつの中に神 → やさしい語り口 今のマサエには、ちょうどいいタイミングだ そこへ、お母さんも台所をすませて、赤くなった手をふきふき、こたつへ 「どれどれ、わたしも聞かせてもらいましょうかね。━そういえば、おじ 「なあに、おじいちゃんは昔から長湯が好きでね。こもうとこむまいと、 おばああちゃんは、そう言って、雪の音にちょっと耳をすましてから、こ ※ マサエはどんな子か →甘ったれ 手伝いをしない 自分の事なのに、他人事みたい 全てお母さん任せ 遊びで頭の中がいっぱい 忙しいお母さんにも平気で用事をいいつける 自分の都合が最優先 せっかく親切に言ってくれているおばあちゃんにも平気で言い返す ※ 自分にも、マサエと似たところはありませんか ♪ @場面おわり ♪ ●お母さんも、マサエを変えるチャンスだと思ったのか。 おかあさんは「わらぐつの中の神様」の話をおばあさんから聴いたこと |