力 量  
   
  力 量
 
 ジャグリング。
 上手な人は、いかにも簡単そうにやっている。
 自分でも、すぐできそうな氣がする。
 ところが…実際にやってみると、全くできない。


 もう、驚きの連続・・・
 杉渕先生の素晴らしさを、改めて知った貴重な一日でした。

 昔、オーボエを音大の教授に習っているときに・・・
 難しい曲をいかにも簡単・・・と思わせるのがプロ!
 忙しそうに・大変そうに・難しそうに演奏してはいけない。
 難しい曲を簡単そう〜に聞かせるには、そして、曲に自分の感情
移入をしていくには、まず技術がついていないと無理なので、しっ
かり練習するように!
と言われたことがあります。

 そういった意味でも、やっぱり、杉渕先生はプロだな〜と思います
ね。
 杉渕学級で、先生はいかにも簡単そう〜にしていらっしゃいますよね。
 そこには、想像できないぐらいの、素晴らしいものが隠れているんですね。
 正直、どうすればこうなるんだろう??
 ハテナ?でした。

 18日の、にのさん松尾学級では・・・
 そのハテナの部分を具体的!に見せていただいたような氣がします。
 
 簡単そうにやっているので、自分もすぐにできると思う。
 しかし、実際にやってみると子どもは動かない。
 うまくいかない。
「どうして、うまくいかないんだろう」
 それが、力量である。
 私も、若いころ同じように思った。
「どうして、うまくいかないんだ」
 あたりまえである。
 当時はわからなかった。
 イチロー選手のフォームをまねしても、3割打てない。
 今なら、よーくわかる。
 簡単そうに見えるが、実際は違う。
 裏に見えないものがある。 
 細かな技術が使われている。
 このへんのことがわかって、はじめて教師修行のスタートライン。

 あと一歩の差

 ワールドカップ、残念でしたね。
 というか、当たり前の結果になりました。
「勝てたのに」という人がいますが、結果がすべてです。勝てないの
は弱いのです。あれだけチャンスがありながら得点できない。これが
「世界の壁」ですね。

 もう少しうまくやればできる しかし、できそうでできないのです。わずかな差は、実は、とてつもなく大きな差なのです。