つなぐ力 




  つなぐ力
  
   展覧会、好評でした。

   以前、図工の先生と相談しました。
   ある試みです。
   前の学校でも、その前の学校でも主張したのですが…
   取り上げてもらえなかったことです。
  
   快く、承諾してくれました。
   家庭科の先生も、やってくれることになりました。
  
   作品にメッセージカードをつけるのです。
  
   展覧会。
   上手な子はいいのですが…
   作品のできばえだけで評価されがちです。
   「うまい」「下手」…
  
   教育の世界では、見えないものを評価したいのです。
   見えないものこそ、評価したいのです
   それは、その子の思いです。
  
   思いは、作品だけでは伝わらないことが多いのです。
   そこで、架け橋が必要になってきます。
  
   作品だけだと、客観視
   選別してしまいます。
   カードがあると共感できます。
   そうか、そうか
   その子に寄り添い
   共感して
   作品を見ます。
   作品の後ろにその子を見るのです。
  
   見る人は、一つひとつのメッセージを読んでくれました。
   絵を見て、メッセージを見て、また絵を見るというくり返し。
  
   家族への贈り物
   家庭科の作品です。
   家族に使ってもらいたいという思いが書かれています。
   それを見て涙する人もいました。
  
   事務の先生は、
  「こんなにじっくり見たのは、はじめて」
  といっていました。
  
   メッセージカード
   その子の思いが伝わってきます。
  「そうか、こういう氣持ちでつくったんだ」
   あたたかい氣持ちになれます。
   作品を見る目が違ってきます。
  

   思いを伝える

   ちょっとしたことです。
   でも、結果は決定的に違います。
   その子の思いをメッセージにします。
   それを作品につけるのです。
   その子の作品と⇔観覧者
   の架け橋ができます。
   架け橋があると、冷たい目は消えていきます。
   その子の思いが伝わるからです。